事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

毎日新聞の鳥取島根「感染者が居ない場所に逃げる人も」記事の異常性:報道の役割とはいったい

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毎日新聞の記事が異常です。

毎日新聞の鳥取島根「感染者が居ない場所に逃げる人も」記事

魚拓

感染者の確認ない鳥取・島根 外出自粛の都市部から観光客も 新型コロナ - 毎日新聞魚拓

これまでに感染者が確認されていない鳥取、島根両県。羽田便だけが就航している鳥取空港(鳥取市)は、東京の「外出自粛」を受け、閑散としていた。ただ、都市部で外出自粛が呼び掛けられているなか、「安全」というイメージのある両県をあえて訪れる観光客もいるという。

このような

 

感染拡大地域の者が報道に影響されるおそれ

このような記事は一体何のために書かれているのでしょうか?

無症状感染者が鳥取島根に旅行するようになったらどうするのでしょうか?
(それに限らない。高齢者が38度の熱があるのにバスツアー参加して新型コロナ陽性だった事例がある。)

そういう人はこの記事を読んでも他人からの忠告なんて聞きやしないので、「注意喚起目的」などという言い訳は通りません。

「バナナが健康にいい」と特集されれば当日の夕方や翌日にはスーパーからバナナが売り切れているくらいには報道には影響力があるのです。

都市部から逃げた人から地方に感染が広がった可能性も

イタリアなどでの全国的な感染拡大は、最初に都市部の人間が感染し、それが知られるようになるとそこから逃げた人が地方での感染を広げた可能性があります。

イタリアでは田舎で両親と暮らしている若者が仕事で都市部に出ていくため、それを家庭に持ち帰ったことで高齢者への感染が広がったというオックスフォード大学の論文も出ています。

OSF | Demographic Science COVID-19

毎日新聞のやっていることは、そういう状況を助長しかねません。

感染者がいない場所に逃げてきた人は記事で不存在

もう一つおかしなところがあります。

毎日新聞のTwitterツイートでは「感染者がいない場所に逃げてきた」とあります。

これは WEB記事がリリースされた当初はタイトルもそのような記述(キャッシュの魚拓)だったものが、現在は修正されています。しかし、ツイートは残っています。

ところが、記事中にそのような動機で東京から島根・鳥取に観光等をした人の具体例が記述されていないのです。

記事中では「自宅のある東京と仕事先のある鳥取をほぼ毎月往復しているという広告代理店の男性」くらいしかその心情を吐露する具体例がありません。

唯一、松江市の着物レンタル店代表の「感染者が確認されておらず、人も少ない田舎なので『行きやすい』と思われているのではないか」という推測しか述べられているに過ぎません。

要するに【「安全」というイメージのある両県をあえて訪れる観光客もいる】ということの根拠がこの記事には存在していないのです。

一つの記事としてもおかしい、そのうえ、社会混乱を助長する内容のものであるというのは、何か後ろ暗い目的を感ぜざるをえません。

毎日新聞はチャイナプロパガンダ紙の拡散源

英ガーディアン紙が「中国国営メディアは、海外30以上の大手メディアと提携し、”CHINA WATCH”というプロパガンダまがいの記事を報じさせている。日本では毎日新聞社が担っている」と報道していました。

これを受けてDHC虎ノ門ニュースにおいて大高美貴氏が毎日新聞に質問状を送付しました。

  • ガーディアン紙の報道に関して「660万部」という部分以外には否定せず。事実上正しいと認め、事実上正しいと認めた。
  • どんなプロパガンダ記事を過去に掲載したか?については回答なし
  • 抗議・訂正はしたのかについては回答なし=行っていない。

このような結果となっています。

世界で感染拡大が収まらなければ得するのはどこか?

それを考えると毎日新聞の記事は軽視できません。

以上