「メダルかじり事件」に対する各所の反応。
- 名古屋河村市長、ソフトボールの後藤希友投手の金メダル齧り
- トヨタの河村市長メダルかじりに対する非難声明
- オリンピックアスリートらの反応:俺なら泣く…過去にも同じことが…
- 写真撮影時にメダルを噛むポーズをとるのはなぜ?
- まとめ:メディアが撮影時に噛むよう呼び掛けていたのが悪いのか?
名古屋河村市長、ソフトボールの後藤希友投手の金メダル齧り
名古屋市の河村市長が4日、東京オリンピックで活躍したソフトボールの後藤希友投手から金メダル獲得の報告を受けた際、披露されたメダルを突然、口に入れてかみ、市役所に批判の電話やメールなどが相次いでいます。https://t.co/EvgKelGPyR#nhk_video pic.twitter.com/iFMbMYpCEi
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年8月4日
名古屋市の河村たかし市長が東京オリンピックソフトボール代表の後藤希友投手の金メダルを齧ったシーンは上記。特に要請されたり選手から許可を取ったりといった事情はありません。
その後の経緯等は以下。
河村市長の金メダルかじり、トヨタ「あるまじき行為」 後藤投手の所属先:中日新聞Web
河村市長 メダル噛み謝罪 トヨタ本社に入れず「車の中でお詫び」市幹部が謝罪文届け/芸能/デイリースポーツ online
「カノッサの屈辱」と評されることも。
トヨタの河村市長メダルかじりに対する非難声明
金メダルはアスリートの長年にわたる、たゆまぬ努力の結晶。またコロナ禍においてメダル授与ですら、本人が首にかけるという状況下においての今回の不適切かつあるまじき行為は、アスリートへの敬意や賞賛、感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思う。河村市長には、責任あるリーダーとしての行動を切に願う。
トヨタ自動車の非難声明
オリンピックアスリートらの反応:俺なら泣く…過去にも同じことが…
夏冬を問わず、また、現在の五輪代表か過去の代表かを問わず、アスリートらの反応がSNSでありました。
「メディアに噛んでくださいと言われて頑なに首を横に振った」スピードスケート小平奈緒
本人の喜びの表現としてメダルをかじることは自由かと思いますが、私だったらその場で号泣して暫く立ち直れないかも…😰
— Nao Kodaira 小平奈緒🍎🐈 (@Nao_kodaira) 2021年8月5日
ちなみに、私は「メダル噛んでくださーい📸」と言われて頑なに首を横に振った記憶があります。なので、メダルを噛んだことは一度もありません。
後藤選手大丈夫かな😢
冬季五輪のスピードスケートで五輪で金銀、世界の大会でも幾度となく入賞を果たしてきた小平奈緒選手は、「(メディアに)噛んでくださいと言われて頑なに首を横に振った」エピソードを紹介。
後藤選手を気遣うコメントも。
「同じように噛まれたことがある」バドミントン藤井瑞希
先にお伝えしておきます。
— 藤井 瑞希/Fujii Mizuki (@mizuking0805) 2021年8月4日
私がメダルを同じように扱われたのは別の人です。
しかも私の場合は10年近く前の話。
その瞬間はショックだったけどしっかり消毒して、たくさんの人に触ってもらってたくさんの笑顔が見れたので、忘れてました。
今後このようなことがありませんように。#選手にリスペクトを
ロンドン五輪バドミントンの日本代表として銀メダルを獲得した藤井瑞希氏(現役引退)は、10年近く前の話、としながら同じようなことがあったと明言。
選手に対するリスペクトを求めました。
柔道代表選手もドン引き「もし噛んだら…」
もし噛んだら... この先はやめときます。 https://t.co/zErpWmTIrJ
— ウルフアロン A.WOLF (@maronaaron0225) 2021年8月4日
え…
— 高藤直寿TAKATO NAOHISA (@naohisatakato) 2021年8月4日
動画見たけど、「カンッ」て歯が当たる音なってるし😵
自分の金メダルでも傷つかないように優しく扱ってるのに😓
怒らない後藤選手の心の広さ凄すぎ😱
俺だったら泣く。 https://t.co/lGhfHjB8BJ
60kg級・100kg級の金メダリストである高藤直寿・ウルフアロン両選手もこの件について反応。嫌悪感を示しています。
写真撮影時にメダルを噛むポーズをとるのはなぜ?
「金メダルを噛む」ポーズ、日本人第1号は誰? 当時を知る人に聞くと...: J-CAST ニュース【全文表示】
金メダルを噛むというこのポーズ、一体いつ、誰が最初に行ったのだろうか。起源については諸説ある中で、最も有力とされているのが1988年ソウル五輪だ。競泳男子200メートル自由形で優勝したオーストラリア代表のダンカン・ジョン・アームストロング選手が始まりだとされている。その理由に関しては正確なところは不明だが、一説には「金メダルが本物の金で出来ているか確かめようとした」という。
では、日本人の金メダリストで初めてメダルを噛むポーズをした選手は誰なのか。ネットなどで長らく第一号と「認識」されていたのが柔道で五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏氏だ…だが、野村氏はこの噂を否定しており、このポーズをしたのは、ある先輩を真似たものだったと告白している。
野村氏が真似た先輩とは...。それは同じ柔道代表の中村兼三氏だという。1996年アトランタ五輪代表の中村氏は、野村氏が金メダルを獲得する2日前に男子71キロ級で優勝している。当時の画像を確認すると、表彰式後、中村氏は確かに金メダルを噛むポーズをしている。
という経緯のようです。
今を生きる日本人たちの間では「Qちゃん」として親しまれた、マラソン女子の高橋尚子選手がシドニーオリンピックで金メダルを獲得した際の絵が記憶に新しい人が多いと思われますが、それ以前からあったということです。
もしかしたらさらにそれ以前に噛むポーズをとった人が居るかもしれませんが(昔過ぎて映像が残っていない・マイナー競技の選手がやってた、などの理由があり得るが…)、ネット上の情報ではこのような所に落ち着きます。
まとめ:メディアが撮影時に噛むよう呼び掛けていたのが悪いのか?
オリンピックのメダルは撮影時に噛むものだという刷り込みがなされている場合もあるようですが、それはメディアが撮影時に呼び掛けていたからというのは小平選手のツイートからも伺えます。
ただ、河村市長の場合はまったく要請されていないにもかかわらず行われたわけで、そうした一般的な風潮を持ち出して同情する余地はないでしょう。
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