事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します

百田尚樹新刊「日本国紀」がおもしろそう:作者からの願い

11月15日発売予定だった百田尚樹氏の新著「日本国紀 幻冬舎」

発売一カ月前にしてアマゾン総合で1位という偉業を成し遂げました。

編集者である有本香氏によれば異例のことだそうです。

私も既に予約購入しましたが、どんな内容なのかが気になります。

編著者の発言から垣間見える日本国紀(にほんこくき)の断片的な情報をまとめ、作者からの願いも紹介します。

百田尚樹新刊「日本国紀」は11月12日に発売前倒し

発売前倒しというのも驚きですが、未発売の書籍が3日以上総合1位というのも凄まじいものがあります。

実は13日に早まったとする百田氏のツイートもありますが、それよりもさらに1日早まったということですね。

「新聞やテレビでの告知をしていない」

これがどれだけすごいのか、正直ピンときませんが、業界内では「偉業」のようです。

日本国紀の内容とは

もちろん発売前なので中身は読んでません。

しかし、百田氏や有本氏がツイートやDHC虎ノ門ユースで発言していることから、内容の一端はつかめると思います。

過去の発信を見ると「全500頁」「図表や挿絵、写真等は一切なし」ということで、いわゆる「かたい」本です。

なお、「日本国紀」にタイトルが決定する前は「日本史」という文言で執筆状況を発信していました。

「なぜ日本の歴史の本にこのことが書いていないのか?」という内容がたくさんあるようです。ユダヤ難民5000人を救った陸軍将校の樋口季一郎についても触れられているのでしょうか?

犬のお伊勢参り

DHC虎ノ門ニュース10月16日の放送では「犬のお伊勢参り」が紹介されていました。

日本国でしかありえない風習があったというお話です。

日本は江戸時代に参勤交代の影響もあって既に街道整備が行われており、女性が京都から江戸まで一人旅が出来ていた、ということが前提としてあります。

そのような中「一生に一度はお伊勢参りする」というのが当時の江戸庶民の悲願でした。(イスラム教徒のメッカ巡礼みたいな感じですかね?)

しかし、老人や足を悪くしてしまって動けない人も居ました。

そのような人が、自分の飼い犬に路銀と札をつけてお伊勢参りさせることがあったというのです。これが犬のお伊勢参りです。

道行く人が犬を見つけると「偉いね~この犬は、私のお金も入れとくね」などと言って、どんどんお金が貯まるという、わらしべ長者もびっくりな展開がリアルにあったとのこと。

しかも、そういう人が多いので犬が歩けなくなるくらにお金を渡されるということもあったようで、「軽い銀に変えとくね」と両替する人が出現したこともあるみたいです。

現代でも無人の野菜販売所に金銭が無造作に置かれているのを目にする事がありますが、こういう歴史があったのですから納得です。

そして、犬が伊勢参りを果たせば誰かが犬を連れて帰ってくるというのです(親切ってレベルじゃない)

なお、豚の伊勢参りもあったとのこと(犬もそうだけど、どうやって目的地に向かってるんでしょ?)

西洋ではキリスト教の価値観に基づいて風習が醸成されているので、動物は人間と異なる生き物であるとして峻別しています。

日本人は家畜ですら家族同然に扱う価値観を持っているということが分かるエピソードですね。

こういったエピソードは枚挙にいとまがないようで、記録がいくらでも見つかるそうです。現に「犬の伊勢参り」でいくつもの書籍がヒットします。 

李舜臣の活躍と亀甲船の存在は嘘?

りしゅんしん」で入力すれば一発変換、スマホでも予測変換で出てくる李舜臣

日本の旭日旗の掲揚を認めなかった韓国の観艦式において掲げられた李舜臣の旗。

李舜臣に関して、今の日本の教科書には李舜臣の銅像や肖像画などが書かれ、「露梁海戦で日本軍を全滅させた」「亀甲船と呼ばれる看板を鉄で覆った船で持って日本軍を撃退した「何度も日本軍を打ち破った。」と書かれています。

しかし

これらは全部嘘である。李舜臣はまったく活躍していない

亀甲船の歴史的史料は一切存在しない

と、百田氏は言います。文禄の役・慶長の役について日本国紀でも李舜臣について記述があるようです。

李舜臣は文禄の役の際に輸送船団(主要戦力ではない船)を襲って撃退しましたが、その後、日本軍が護衛船をつけてからは一切勝っていないとのこと。

秀吉死去後の撤退戦は詳細な史料は残っていませんが、日本軍と明と李氏朝鮮の連合軍の死亡者については記録が残っており、明と李氏朝鮮の主だった武将(司令官クラス)はかなりの数が死んでいる(李舜臣含む)のに対して、日本軍はほとんど死んでいないということです。

亀甲船については造船技術的にもあり得ないとのこと。

これを裏付けるように支那の視点の歴史史料があるそうで、 「明史」(清の時代に書かれた歴史書)には以下の記述があるとしています

豊臣秀吉による朝鮮出兵が開始されて以来7年、明は10万の将兵を喪失し、100万の兵糧(武器と食糧)を浪費するも、明と朝鮮に勝算は無く、ただ秀吉が死去するなり乱禍は終息した

清朝の時代だからこそ第三者の視点で冷静に分析されているのだろうと思います。

李舜臣関係は入試でも高い頻度で出題されているようですので、これが正しい歴史だということなら、かなり異常な状況であるということになります。 

非難ありきの「検閲者」出現の可能性

おそらく、日本国紀発売後は『この内容は間違っている!』『隣国への配慮が無い!』『戦禍で苦しんだ人を無視している!』などといったような非難ありきの論評が横行するのではないかと思います。

歴史学からの指摘はともかくとして、著書の内容を切り取って非難する輩が出てくる可能性は高いと思われるので、購入して一読しておけば惑わされずに済みそうです。

私も「切り取り」の類を発見したら検証しようと思います。

まとめ:最終章は最後に読むこと

作者の百田氏は「最終章は最後に読むように」、とお奨めしています。

たしかに私もあとがきを最初に読み、興味のある項目を掻い摘んで読むということをすることがあります。

一般的には、興味がある時代やコラムをざっと見ておくという読書方法も否定されるべきではないでしょう。

ただ、作者がここまで言っているのを事前に知ってしまったからには、最初からじっくりと読み進めていこうと思います。

以上