事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

大村知事がツイート再開、削除理由をツイート:検証委員会の構成も

大村知事がトリエンナーレ後のツイートを削除していましたが、1日半経ってからその理由をツイートし、トリエンナーレの検証委員会の構成やその他告知等を行いました。

大村知事がツイート再開、削除理由をツイート

再開後のツイートでは最初に削除理由を書いています。

削除したツイッターの内容はブログに掲載しているようです。 

大村ひであきブログ

まぁ、当然のごとく、リプライまでは表示されないので、どんな批判があったかは見ることが出来ません。

この削除理由ですが、私はある程度は理解できます。

関係の無い関係者に対しても迷惑がかかっているというのは、私が8月4日以降に愛知県文化芸術課に電話しても一向に繋がらなかったことや、スポンサーに対する抗議電話を呼び掛ける者が各所で見受けられたことから想像できるからです。

削除と理由説明は遅かったんじゃない?

ただ、3つの疑問があります。

  1. なぜ12日になって削除したのか?ツイートが止まったのは5日以降だが、なぜその間は放置していたのか?
  2. 削除してから1日半以上経過しているが、なぜ最初から削除理由をツイートしなかったのか?
  3. 今日以降にするツイートにもトリエンナーレとは無関係な所が記載されているが、そこに対しても表現の不自由展に関する書き込みがなされる可能性がある

まぁ3番目は今の段階では規模が小さくなると予想したのでしょうが。

削除したけど、そのこと自体に対する批判も多かったので、慌てて理由説明をしたのではないか?と思われても仕方のない経緯だと思います。

検証委員会の構成

検証委員会は6人の有識者で構成するとのこと。

  • 座長:国立国際美術館長の山梨俊夫氏
  • 副座長:慶應義塾大学総合政策学部教授の上山信一氏
  • アグロスパシア株式会社取締役・編集長の岩淵潤子氏
  • 文化政策研究者で国立美術館理事の太下義之氏
  • 信州大学人文学部教授の金井直氏
  • 京都大学大学院法学研究科教授の曽我部真裕氏

特に曽我部教授は憲法学の教授で表現の自由に関する著書・共著もあるので選ばれたものと思われますが、彼自身が既にトリエンナーレについて見解をメディアで述べています。

少女像展示中止、市長や官房長官の発言は「憲法違反」なのか?京大・曽我部教授に聞く - 弁護士ドットコム

『表現の不自由展』中止が浮き彫りにしたこと。右派と左派、お互いが潰しあってる? | ハフポスト

この「記事」の違和感については以下で指摘しています。

まとめ

今回の検証委員会は中間報告も必要なら出す予定であるとのことなので気長に待つとして、トリエンナーレは2016年にも鳥が死亡することが前提の展示があったりしたなど、その内容が今になって問題視されています。検証委員会の構成がなぜそのようになったのかについても、愛知県議会等で説明が求められるでしょう。

また、愛知県内で話が終わるわけもなく、文化庁の補助金が採択されているのですから、国会での検証もされると思われます。

以上