事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

古谷経衡、渡瀬裕哉「呉座勇一に関するオープンレター」賛同人に氏名掲載で「承諾の事実無し」

オープンレター

こ、これは…

古谷経衡、渡瀬裕哉「オープンレター」賛同人に氏名掲載で「承諾の事実無し」

古谷経衡、渡瀬裕哉らが呉座勇一氏に関する「オープンレター」=「女性差別的な文化を脱するために」の賛同人に氏名が無断掲載されていたことを知ったため「承諾の事実は無い」として事実上の「削除要請」をしています。
もっとも、渡瀬氏は「問い合わせ先が分からない」と言っており、関係者に直接的に要請したわけではありません。

古谷経衡              作家
渡瀬裕哉              事業創造大学院大学国際公共政策研究所上席研究員

確かにこのような記述がありました。

Googleフォームでの登録のため基本的にノーチェックか

賛同する際の登録フォームがGoogleフォームの仕組みを使っていることから、基本的にノーチェックで掲載していたのが分かります。

ただ、ある時点からは以下のような文言が追記されていました。

なお、いたずら目的と思われるもの、特定個人への告発を目的とするものなど、本レターについて呼び掛け人側が意図した趣旨とは異なる根拠で賛同をしているものが少数あり、こうした署名については掲載を見送りました。

長文の場合には中身を確かめていたようですが、名前や所属、連絡先だけの登録申請の場合には本人であるかどうかを確かめていない(というかその術がない)ようです。

過去にもあった「荒らし」による指名冒用の可能性

思い起こされるのが『韓国は「敵」なのか』という声明における賛同者一覧。

ここに「愛知県に慰安婦像を設置する会会長 大村秀章」という名前が掲載されていたことがありますが、明らかに「荒らし」による氏名冒用でした。

また、「東京都」の「枝野幸男」という名前も掲載されていましたが、こちらも「あの枝野幸男」であるかというと非常に怪しいでしょう。

この場合もGoogleフォームを使っていました。

WEB上の声明文で賛同者一覧を作ることで何か大勢の人間が同意しているのだ、という印象を与えようとする動きがありますが、こういう問題があります。もっとも、手書きで紙に書く署名まで偽造された事案もあったため、WEBに限った話ではありませんが…

呉座勇一氏に関するオープンレターの場合も、オープンレター作成者側の故意ではなく仕組みを悪用した外部者による犯行の可能性がまずは疑われます。

ただ、この場合は特定人の社会的地位を脅かす事を求める内容を書いているので、そういう内容のものについてGoogleフォームでお気軽に賛同出来ちゃう体裁にしてしまった、という意味で道義的な非難を受けても仕方がないと思います。

賛同者欄には肩書に「高校生」や「大学生」とあるものがありますが、彼らが自発的に書き込んだとしても、そういう類の文書に巻き込ませるなよと思います。

なお、このオープンレターですが、従前から問題点が指摘されていたところに、さらに「言及するな」という要請が行われています。「オープン」とは…

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