事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

北村紗衣「オープンレターに言及するな」高橋雄一郎弁護士に

オープンレター

「オープンレター」なのに「言及するな」???

北村紗衣「オープンレターに言及するな」高橋雄一郎弁護士に

高橋雄一郎弁護士が北村紗衣側から「オープンレターに言及するな」との要請があったため拒否したことが明らかにされました。

オープンレター」とは、呉座氏から「さえぼう」こと北村紗衣氏に対する誹謗中傷があった件で呉座氏に対して抗議をする学者らの声明のこと。

 このオープンレターは、この問題について背景にある仕組みをより深く考え、同様の問題が繰り返されぬよう行動することを、広く研究・教育・言論・メディアにかかわる人びとに呼びかけるものです。

などと書かれています。

概ね「日本語圏ではマジョリティからマイノリティへの攻撃のハードルを下げるコミュニケーション様式が横行しており、それが女性差別や在日コリアンなどへの差別的言動に繋がっている。」「呉座氏自身が、専門家として公的には歴史修正主義を批判しつつ、非公開アカウントにおいてはそれに同調するかのような振る舞いをしていた」「呉座氏の北村氏への言動はアカデミアや言論界、メディア業界におけるこのような男性中心主義に基づいている」という状況があるとしてそれへの抗議をしている内容です。

驚くべきことに「呉座氏による女性差別・男性中心主義・歴史修正主義」発言の特定が為されていません
(「誹謗中傷」の事実はあったため呉座氏が北村氏に謝罪し和解している。謝罪文章には「差別」に関するものは無く、それを北村氏が受け入れているということ)

「なんとなく呉座はこう評価されるべき言動をしたのだ」という印象を先行させており、検証可能性が確保されていない代物です。

「不当な目的・品位を損なう方法で事件の依頼を勧誘・事件を誘発するな」

https://archive.is/m83T4

北村氏によって詳しい話がツイートされていますが、『弁護士職務基本規定第11条「弁護士は、不当な目的のため、または品位を損なう方法により、事件の依頼を勧誘し、または事件を誘発してはならない」を守ってくれるようにお願いする内容を含む書面』とのこと。

どういう意味かは不明ですが、以下の認識くらいにしかならないでしょう。

高橋雄一郎弁護士は、従前から以下のようにオープンレターの内容は呉座氏への名誉毀損となり得る内容なので、賛同者(1300人以上いる)は削除した方がいい、といった感じで名宛人不特定のツイートで言及していました。

これが「事件の依頼を勧誘し、または事件を誘発」することになるとは到底言えません。なお、北村側からの「要請」は訴訟提起とは関係のない話です。

「オープンレター」とはいったい…

オープンレターに縷々書かれた「社会的な意義」はどこへ行ったのか?

「オープンレター」に関しては業界の別を問わず多数の批判があります。

「中傷や差別的言動を生み出す文化を拒絶し批判することで、誰もが参加できる自由な言論空間を作っていきましょう。」とまで書かれていたオープンレターについて「言及するな」、と求めるというのは、いったいどういうことなのか?

常人では理解が不可能な話です。

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