慰安婦問題と一緒
- オープンレター差出人隠岐さや香「メールアドレスは集めるべきではない」
- 引用元「悪用を避けるため署名とアドレスをリンクさせたい」
- 「集める必要はない」と「集めるべきではない」はまったく別物
- 無関係の人による署名は想定していない本来のオープンレターの作法
- 情報源は隠さないがその中の情報を隠す・歪曲:慰安婦問題との共通点
- キャンセルカルチャーの爆心地は人文系大学教授のアカデミア生態系
オープンレター差出人隠岐さや香「メールアドレスは集めるべきではない」
ところで、この度の騒ぎでオープンレターという形式があまり理解されていないと改めて感じた。
— おきさやか(Sayaka OKI) (@okisayaka) 2022年1月31日
例えばこちらhttps://t.co/Fx1miO7O8M
・オープンレターは請願ではないため署名数は問題ではない
・オープンレターに著者はおらず共同署名者がいるだけ
・emailの情報などは集めるべきではない
またこんな言いがかりをつける人が。ひどすぎる。
— おきさやか(Sayaka OKI) (@okisayaka) 2022年2月1日
引用文自体、
「デフォルトでは、私たちのデータベースにあなた(署名者)のEmailアドレス(your email address)は集めない」
と書いてある。よく読んで。 https://t.co/mQm2tDhP3q
https://archive.is/g0fpl https://archive.is/3GJrc
オープンレター差出人隠岐さや香がオープンレターに関する説明をしているリンクを示しながら「メールアドレスは集めるべきではない」と言っています。
リンク先の英語が読めないようです。いや、流石に捏造だろう。
引用元「悪用を避けるため署名とアドレスをリンクさせたい」
引用元はオープンレターサイトを生成するためのサイトです。
引用元には確かに"Privacy minded"の項に"By default, we don't record your email address in our database"=「初期状態ではEメールアドレスを記録するようにはなっていません」と書いてあります。
FAQでも請願書との違いの説明で"No email address is collected." =「オープンレターはEメールアドレスを集めることはしません」とあります。
しかし、すぐ次のWhy do I need to provide an email address to sign a letter?=「なぜ私たちはEメールアドレスの提出を求めるのか?」の項で"To avoid abuse. We want to make sure that each signature is linked to an actual email address. We don't record your email address unless you explicitly opted in to receive updates about the open letter that you are signing."=「悪用を避けるためです。それぞれの署名が実際のEメールアドレスと関連付けられているかを確かめたいのです。あなたがオープンレターのアップデート情報を受け取りたいと希望した場合を除き、私たちはあなたのEメールアドレスを記録することはしません。」と書いてあります。
"What about privacy?"の項でも"We have no cookies, no trackers, no 3rd party script or ads. We only ask for your email address to confirm your signature (see question above)."とあり、「Eメールアドレスは署名確認の用途のためにのみ求めることとしています」と書かれています。
「集める必要はない」と「集めるべきではない」はまったく別物
「集める必要はない」と「集めるべきではない」はまったく別です。
特に「悪用を避けるため」と明示的に書いてある以上、「集めるべきではない」という理解にはなり得ません。
もっとも、この文章中の「record=記録する」と「Collect=集める」の意味は、よくわかりませんが、察するに【データベース化して管理する(紙媒体でもOK)】という意味で「記録する」と言っているものと思われます。
欧米の個人情報保護法については知りませんが、日本の個人情報保護法では「データベース化していること」が重要な観点であることからは、単にEメールアドレスが受信フォルダに表示されているということと、そこから別途まとめて管理することとは別物と考えていると理解するべきだろうと思われます。
無関係の人による署名は想定していない本来のオープンレターの作法
"Can I limit who can sign it?"=「署名する人を限定できますか?」の項があります。これはオープンレターを生成するサイトだから、その機能はあるのか?という質問です。
それに対しては"No. That's why we recommend you to carefully share it to the right people at the beginning, so that they will get the opportunity to be first people showing up as the signatories."=「いいえ、署名者として最初に表示される機会を得るために、始めに適切な人々に慎重に共有することをお勧めします。」とあります。
「適切な人々」とはなにか?
実は、オープンレターを生成するページには以下のFAQがあります。
https://openletter.earth/create
How to create an open letter?
We recommend you to start a google doc with one or two other people. It's a co-creation process! Once you are happy with it, copy paste it here, publish it and share the URL with your collaborators to be the first to sign it.
What for?
An open letter is a great way to ask something to your company, organization, institution, city, government. Make sure that it is signed by people that are relevant to what you are asking.
「オープンレターは共同制作作業だ」という説明があり、次が決定的でしょう。
【呼びかけ内容に関連のある者による署名であることを確認してください】
だからこそ、「オープンレターは請願ではないため署名数は問題ではない」という隠岐さや香が引用した内容が出てくるのです。
「オープンレター」=「女性差別的な文化を脱するために」は、1300人以上が署名していますが、「研究・教育・言論・メディアにかかわるすべての人へ」と呼び掛けており、対象が著しく幅広いものになっています。特に「言論」というのは無限に広がりを持たせ得る。さらには、そう言っておきながら署名している者には高校生・大学生・市民・主婦・76才など多種多様な無関係な肩書の表示もあります。
隠岐さや香は、この矛盾が露呈するはずなのにそれを無視しています。リプ欄等で指摘もされているのに、その後も全く触れようとしません。
情報源は隠さないがその中の情報を隠す・歪曲:慰安婦問題との共通点
隠岐さや香教授は、キズナアイ批判でもそうでしたが、不思議なことにソースを隠しません。ソースを明記する学者しぐさが身についてます。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) 2022年2月1日
そのかわり、ソースのなかの自説に都合の悪い部分を無視します。
大衆はどうせソースなんか見ないと、たかを括ってるのでしょうか。https://t.co/MUL4GbNPVI
須藤玲司氏が指摘するように、ソースを明記するがそこに書いてある内容を正しく提示しないという不誠実な対応を隠岐さや香は行っています。
これは慰安婦問題との共通点がある(オープンレターでも慰安婦問題がどうのこうのと言っていたのでここで書くことは全く突拍子の無いものではない)。
こちらはラムザイヤー教授に対して反対する者らによるオープンレターにおいて、荒船清十郎の発言である「慰安婦は75%が死亡した」という内容が書いてありました。
ところが、オープンレター上でその根拠として引用されたページ先では、むしろ「荒船発言は根拠の無いデタラメだ」という記述がありました。
「引用先など誰も確認しないだろう、エビデンスがあるように書けば騙せるだろう」
こういう意図がありありと感ぜられます。
このオープンレターも、学者らが名を連ねていました。
キャンセルカルチャーの爆心地は人文系大学教授のアカデミア生態系
幾つもの米国大学を中心としたキャンセルを見聞きしてきたし、関連書籍もだいぶ読み漁ったけど、元凶は教授連中だからね。
— 🇺🇸Blah (@yousayblah) 2022年1月28日
60年70年世代のアカ教授が今のキャンパスで地位を得たところに、ネット世代のメンタル逝かれた子供達が地獄のようにフィットして、サヨク活動家養成所になってるという。
【しらなみのかげ】 今、〈解釈権の独占〉へとひた走るのは誰か #19|雁琳の『晦暝手帖』|note
しかし、所謂ウォーキズムによって形成される「キャンセル・カルチャー」の場合は、そのような形で権力が集中する中心を持たない。それは恰度、組織運営の為の事務方だけを設置した上で個別に動員を掛けて行われる市民運動の如き形態で展開されていると言って良い。しかし運動のネットワークの重要な結節点は幾つか存在している。
その最重要地点は、明らかに大学の人文社会科学系等である。
―中略ー
大学は今や、「真理」の言説のみならず社会運動や政治運動をもそれと連動して生産する権威的な場となりつつある−誠に皮肉なことに、オルタナ・ファクトやポピュリズムの台頭による、大学そのものの権威性の相対化、大衆からの信頼の失墜、或いは制度そのものの凋落と同期する様にして。
アメリカのトピックを追い続けているBlah氏はキャンセルカルチャーの元凶は大学教授であり、大学はその思想の再生産の場所であると指摘。
雁琳 氏もまた「キャンセルカルチャーの最重要地点は大学の人文社会科学系等」であり、大学教授個々人の生態系が「権威」となり〈解釈権の独占〉という作用が生じている、などと詳細に分析し、Blah 氏と軌を一にしています。
私も、【日本学術会議や任命拒否をされた者による事実捏造問題】を幾度となく取り上げてきましたから、この指摘は実に正鵠を射るものであると実感しています。
「オープンレター問題」は、こうした動きの延長線上にあるものです。
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