事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

蓮舫「新聞記者素晴らしい」⇒ガーディアン紙「幼稚な見解 単なるメロドラマ」Netflix「海外でも高評価」の実際

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フィクションですから。

蓮舫「新聞記者素晴らしい」

Netflixで放送中のドラマ「新聞記者」について立憲民主党の蓮舫議員が賞賛。

2019年の映画公開当時、登場人物のモデルであり原案を作った望月衣塑子記者は以下ツイート。

「評判は海外に伝わり」ということなので、海外での評価はどうなのか。

ガーディアン紙「幼稚な見解 単なるメロドラマ」…「海外でも高評価」の実際

ザ・ガーディアンが"The Journalist"=「新聞記者」について酷評している様。

代表的な文章をピックアップすると…

Episode one presents childish views of newspaper journalism – apparently a noble discipline quite separate from the fake news pumped out online – and government malfeasance.

「第一話では新聞ジャーナリズムについての幼稚な見解が表れている」「それはネットのフェイクニュースや政府の不正行為とは一線を画す高尚な規律であるらしい。」

with the idea of capitalism as the root cause of the characters’ various miseries hovering constantly in the show’s peripheral vision, but never identified. 

「登場人物たちの様々な不幸の根本原因が資本主義にあるという考え方が物語の端々に常に浮かんでいるが、特定されることはない。」

But then the second episode brings tragedy and it becomes clear that The Journalist isn’t trying to be a complex drama about power dynamics. It is an open-hearted melodrama about good, ordinary people, whose health and happiness ought to matter, being crushed by injustice. 

「第2話で悲劇が起こり、「新聞記者」が権力の力学に関する複雑なドラマであろうとしていないことが明らかになる。このドラマは、善良な普通の人々、つまりは自身の健康と幸福が大切な人々が、不正な行為に擦りつぶされるという、単純なメロドラマなのである。 」

“I am truly sorry,” is the most common line of dialogue and, if you can ignore the shameless sad piano in the background, it gets more moving each time you hear it.

「本当にごめんなさい」というセリフが最も多く、厚かましいほど悲しげなピアノBGMを無視すれば、それを聞くたびに感動が増すだろう。」

If you want something better, the programme says, you – as an individual – have to speak up.

Naive and sentimental though The Journalist may be, it is not wrong about that.

「より良いものを求めるならば、一個人として声を上げなければならないと、この物語は言っている。「新聞記者」はナイーブで感傷的だが、この点については間違ってはいない。」

このように、直接的な言及を避けながら酷評しているのが分かるだろう。

日本メディアではこのガーディアン紙の存在を示し「星5つ中3つをつけている」として「海外でも高評価」の例としている所があるが、中身はこういうものでした。

Netflixドラマの評価の実際と映画版「新聞記者」の興行収入

ちなみに、「新聞記者」ドラマは現時点でNetflix日本1位らしい。

米倉涼子主演ドラマ「新聞記者」がNetflix日本1位 ネット高評価「画期的第一歩」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース

18日午前10時30分現在(日本時間)、Netflix画面に表示されている日本国内総合TOP10 は1位「新聞記者」(日)、2位「脱出おひとり島」(韓)、3位「浪漫ドクターキム・サブ」(韓)、4位「その年、私たちは」(韓)、5位「呪術廻戦」(日)、6位「愛の不時着」(韓)、7位「野獣の美女コンシム」(韓)、8位「梨泰院クラス」(韓)、9位「恋慕」(韓)、10位「イカゲーム」(韓)となっている。

なお、映画版の日本国内の興行収入は約6億円で、2019年のTOP50にも入っていない。

その割にはSNS等で多く話題にされた珍しい作品だという評価が為されています。

話題の映画『新聞記者』を観て感じた、この国のリベラルの限界(境 治) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

ドラマ版はこの勢いを継続できるか。

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