トーンポリシングの生きた教科書。
- 東京新聞労組トーンポリシングの典型例を実行
- 東京新聞労組が職域接種を否定し、知念医師に非難される流れ
- トーンポリシングの典型例を実行する東京新聞労組
- 「イデオロギーで腐った情報で人を殺し」たHPVワクチン報道
東京新聞労組トーンポリシングの典型例を実行
「イデオロギーで腐った情報で
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2021年6月5日
人を殺してみいいとでも思っているの?」
「本当に邪魔です。」
こういう乱暴で不穏当な言葉を
「小説家・医師」の方が書いてきて驚く。 https://t.co/I7ujJTjtWa
東京新聞労組のTwitterアカウントがトーンポリシングの典型例を実行している様子。
ツイートの経緯を以下、まとめます。
東京新聞労組が職域接種を否定し、知念医師に非難される流れ
露骨な大企業優先。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2021年6月2日
勤務先が大企業か否か…は
ワクチン接種と何の関係もない属性だ。
河野大臣、職域ごとの接種について
「とりあえずは1000人以上の大企業でスタート」https://t.co/Je7vyHKu5P
1000人以上の事業場には専属産業医がいるから
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2021年6月3日
河野大臣の言うことは合理的…との意見あり。
だが、専属産業医が
他の事業場の嘱託産業医を兼務してることもある。
そもそも産業医には「本来業務」があるわけで
そのうえ社内でワクチン打てと言われても
即応できるのは相当な大企業に限られるだろう。
大企業で働く人だろうが何だろうが
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2021年6月3日
接種済みの人が早く世の中に増えた方がいい…
との意見あり。
それだと、政府自身が言ってた優先順位
(医療従事者>高齢者>基礎疾患のある人…)
は何なのか、となります。
打てる所からどんどん打てばいい…なら
恵まれた環境の人が優先される。
行政とは?
6月3日現在、全国の65歳以上の高齢者で
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) 2021年6月4日
ワクチン接種2回完了は、わずか1.73%です。
優先度が高いのに待たされる人々が
何千万人といる。
その一方、大企業での職域接種へ急展開。
政府が言ってきた順番を自らひっくり返す。
行政の公正さ、より弱い人の優先保護は
絵にかいたモチなのか。
東京新聞労組が職域接種を否定する連続ツイート。
- 職域接種は既存の医療関係者や高齢者接種とバッティングしない
- 事前に65歳未満の接種が一定程度進んでいれば予約殺到などが緩和される
- それにより今後の高齢者の予約枠も確保される可能性すらある
こういう性質のものなので、職域接種に反対するべき理由など微塵もありません。
政府方針はあくまで「優先接種」なのであって、その対象がすべて接種を完了しなければ他の属性の者の接種を開始してはいけない、などという方針など存在したことはありませんし、また、そうであってはいけないでしょう。常識以前の論理必然的帰結。
ですから、当然にして医師である知念実希人 氏は以下指摘します。
そろそろさぁ、メディアは政権批判の為にワクチン接種の邪魔するの本当にやめてくれないかな?
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) 2021年6月5日
あなた方が邪魔すると、それだけコロナ禍が伸びて、亡くなる方や、経済的に困窮する方が増えるんだよ。
イデオロギーで腐った情報で人を殺してみいいとでも思っているの?
本当に邪魔です。 https://t.co/xp6ANi8ghb
トーンポリシングの典型例を実行する東京新聞労組
トーンポリシングとは、発言の内容ではなく、その口調や論調を非難することによって、発言の妥当性が無いことを周囲に示す目的で行われる論点のすり替えの一種です。
東京新聞労組のツイートは、知念医師の「政権批判の為にワクチン接種の邪魔」「それによってコロナ禍が延びて死者や経済的困窮者が増える」という本質的な内容に対してまったく無視し、「乱暴で不穏当な言葉を使っている事」に話題を変化させようとしているのが分かります。
これはトーンポリシングの典型例と言ってよいでしょう。
「落ち着いて」という言葉も、当然にして動揺するべき話題についてそれを示している者に対して行われた場合(議論の当事者同士で)、トーンポリシングだと言われています。
参考:What Is Tone Policing and What Are Some Examples of It? - PureWow
「イデオロギーで腐った情報で人を殺し」たHPVワクチン報道
不穏当?
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) 2021年6月5日
もしかして、あなた方は自分たちの情報が他人の命を奪っていることに、本当に気づいてもいないんですか?
HPVワクチンの報道でどれだけの命が奪われたと?
自分たちはいつもありとあらゆる事柄を非難しているのに、自分たちがちょっと非難されるとそんな被害者づらをするんですか? https://t.co/FBqViqaUy3
「イデオロギーで腐った情報で人を殺し」た例に、HPVワクチン報道があります。
朝日新聞のものですが、明確な事実誤認があったわけではありません。
しかし、「副反応」の発生頻度や因果関係など、誤った認識が社会に拡散され、ワクチン接種の積極勧奨を取りやめるなどの政策変更まで起き、その結果、子宮頸がんによる死亡者が増加してしまった、という厳然たる事実があります。
政府によるワクチン接種政策を否定したいがための報道パンデミックでした。
HPVワクチン接種政策と報道の関係は論文化もされており、それを知ったうえで上記ツイートをしているのであれば実にマスメディアらしいと思いました。
以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。