築地市場の豊洲への移転が行われ、2018年10月11日に豊洲市場が開場しました。
本来であれば2016年11月に移転されていたはずのものが「延期となっていた問題」について、どういう事態があったのか、本ブログの過去記事から簡単に紹介します。
- 「地下水が汚染」「ベンゼンが100倍の濃度」
- おときた駿都議による「土壌Xデー」メモの信憑性
- 浜渦武生、赤星経昭の偽証罪告訴→嫌疑不十分不起訴
- 石原慎太郎元東京都知事の百条委員会招致
- やながせ裕文都議の提言と行政が採れる選択肢
- 最後に:小池百合子都知事個人の責任は
- ※追記:小池都知事本人への賠償請求を都に求める住民訴訟は棄却
「地下水が汚染」「ベンゼンが100倍の濃度」
地下水の水質環境は豊洲市場に影響を与えるものではないということを示しています。
こちらは法的に、地下水が環境基準に適合することが豊洲市場への移転開始の条件ではないということを示しています。
おときた駿都議による「土壌Xデー」メモの信憑性
おときた駿都議が東京ガスが提出した書類の中から「土壌Xデー」と書かれたメモを見つけたことから、「東京ガスが土壌汚染問題が噴出する前に東京都が土地を売り払う魂胆だった」「これを当時の都の役職者が意図的に行っていたため問題だ」というストーリーを作ったことです。
最終的に、この騒動は元東京都副知事であった浜渦武生氏を虚偽答弁で告訴するまでに至りました。
浜渦武生、赤星経昭の偽証罪告訴→嫌疑不十分不起訴
元東京都副知事の浜渦武生と元都政策報道室理事の赤星経昭が、東京都の「百条委員会」の証人喚問において虚偽答弁をしたとして、東京都議会が彼らを偽証罪で告発することを決議した事案です。
ここでは百条委員会とはどういうものか、という一般的な事柄についてもまとめています。
最終的に、両氏は検察が嫌疑不十分で不起訴としました。
石原慎太郎元東京都知事の百条委員会招致
石原慎太郎元都知事を証人喚問して質疑が行われましたが、共産党の都議は印象操作に走るなど、都議会にとって時間の無駄でした。有益な質疑はまったくといっていいほどありませんでした。
やながせ裕文都議の提言と行政が採れる選択肢
小池都知事に対して、当時の都議会議員で誰も苦言を呈さなかったわけではありません。
東京維新の会で唯一当選したやながせ裕文都議は、豊洲市場への移転を早期に実現するようにと提言していました。
2017年夏の都議会議員選挙で都議会の構成が変わる前の都議による移転提言としてはこれくらいしか見当たりません。
最後に:小池百合子都知事個人の責任は
おはようございます。最後のカウントダウンです
— nori (@forownway) October 10, 2018
本日は10/11水曜
市場移転予定日から702日#小池都知事 の市場移転延期に因る損害額の算出です
1日6575万x702日+47.95億=509億5150万円
資産価値減損37億9080万円#小池知事、この公金、耳を揃えて返して下さい pic.twitter.com/y9uqepttRC
今日は #小池知事に受けて立って頂いた #住民訴訟 の第7回口頭弁論期日だ。メディアは全く取り扱ってくれねぇが淡々と追い詰めていくぜ❗
— 生田よしかつ (@ikutayoshikatsu) September 28, 2018
1350から東京地裁803号法廷です。ドラマの裁判のような展開はないけど皆でプレッシャーをかけよう❗
是非傍聴をお願いします❗
小池都知事は現在、移転延期判断が違法であり裁量の逸脱濫用だとして築地市場の業者含む都民から住民訴訟の渦中に居ます。
この裁判の結末によっては、小池都知事個人に対して500億円以上の損害賠償額が認定され、彼女個人が債務を負うことになります。
首長の行政判断が違法となり個人が賠償請求を受けたものとしては、国立市マンション訴訟の上野元市長の事例が有名ですが、延滞金を含む総額約4500万円は市民らのカンパもあり、現在は完済しています。
さて、小池都知事にはカンパしてくれる人は現れるのでしょうか?
※追記:小池都知事本人への賠償請求を都に求める住民訴訟は棄却
移転が遅延したことによる小池都知事本人への賠償請求を都に求める住民訴訟は棄却されました。
東京地方裁判所 平成31年2月26日判決 平成29(行ウ)568
以上