「問題ない」って信じられない。そんな写真ご遺族もみたくないだろう。左前だよ…。和服だと死者の装束に用いる着付けだし、運が傾く、経済的に苦しくなるという意味も持つ。今後の日本を暗示するような…。→津田梅子の写真反転か 新五千円札の肖像画 財務省「問題ない」 https://t.co/VV8VlIdfdJ
— 青山ゆみこ (@aoyama_kobe) April 16, 2019
財務省が公表した新5000円札の見本において津田梅子の肖像が左右反転をしているだけであり「左前だ」と言う人が居ます。
それは事実に反します。
- 着物の前合わせが左前とはどういう状態か?
- 着物の「上前(うわまえ)」「下前(したまえ)」
- 洋服と混同して覚えている
- 新5000円札は津田梅子の写真を左右反転しただけではない
- まとめ:左右反転でも着物が直ってれば問題ないし見本でしかない
着物の前合わせが左前とはどういう状態か?
着物は「右前」で着るのが正しいです。
ここでいう「前」とは、「時間的に先である」という意味です。
正面から見て前合わせの部分が「y」の形に見えるのが正しい着方です。
着物を着るときに、右側の見頃を先に肌に重ねるので、そのように呼ばれています。
すると、着物における「左前」は「着物の前合わせについて、着物を着ている人から見て左側の見頃(着物の部分の呼称)が自分の肌に近い(手前)重ね方をしている」という状態を指します。
この用語法から勘違いしている人が多そうですが、いろいろと理由がありそうでした。
着物の「上前(うわまえ)」「下前(したまえ)」
着物の用語で、「上前(うわまえ)」「下前(したまえ)」という言葉があります。
これは着物を正しい順番に着た場合、つまり右前にした場合の見頃の部位の呼称です。
右手に持つ見頃が重なった着物の布部分の下側に来るので「下前」と言います。
左手に持つ見頃が上側にくるので「上前」といいます。
この用語法と混同して勘違いする人がそれなりにいそうです。
洋服と混同して覚えている
あとは洋服との混同があるのではないでしょうか。
- 男性:ボタンが自分から見て右側(左の見頃が上)
- 女性:ボタンが自分から見て左側(右の身頃が上)
これを着物の場合にも同様に考えてしまう人がいますが、関係ありません。
着物は男女ともに、「右前」(右の見頃が下)です。
新5000円札は津田梅子の写真を左右反転しただけではない
どう見ても右前です。単純に左右反転しただけということではなかったようです。
発表時点の魚拓を見ても現在と変わりありません。
まあ、理屈から考えたらそうなるわな。
— 菅野完事務所 (@officeSugano) April 16, 2019
当然、元の津田梅子の写真は、着物が右前になってる。それを反転させんだから、着物が左前になる。
…なぁ 財務省アホなん? それとも安倍政権って極左革命政権で、とりあえず日本の伝統を全部破壊したいとおもってるん?
なんなのこのバカさ。 https://t.co/0JHGc92bpT
津田梅子左前の件、民主党政権時だったらメディアを上げて大騒ぎになっていただろう、と想像して納得している自分が怖い。あの時、日本は世界のメディアの自由ランキングで上位に入っていた(あのランキングを真に受けているのではないけど、目安として)。そして今は? 全体主義は完成しつつあります
— 池田香代子 「100人村 お金篇」 (@ikeda_kayoko) April 17, 2019
問題ない。そうですか。「左前」で良いというお墨付きが出ました。 https://t.co/arNrTqVHA0
— 犬丸治 (@fwgd2173) April 16, 2019
お札の意匠がまだ十分に固まっていないうちに発表しちゃったのかしら?津田梅子の肖像が反転されているので、着物の合わせが左前になっているとの指摘。だいたい夜中に速報が流れるというのが、そもそもおかしい。財務大臣が目立ちたかっただけなのかな。なんてこった。
— 中沢けい (@kei_nakazawa) April 16, 2019
どう見ても右前です。本当にありがとうございました。
報道で左右反転された新紙幣の画像を見て「左前だ!」と思ったのでしょう。
当たり前です。左右反転してるんだから。
まとめ:左右反転でも着物が直ってれば問題ないし見本でしかない
写真の通りにお札に印刷すれば、顔が外側を向くことになります。
それはデザイン的におかしいでしょう。
左側に配置すれば解決しますが、他のお札とのデザインの統一性の観点から、肖像部分は右側にするということが決まっているのでしょう。
そもそも見本でしかありませんし、現段階で殊更に問題視する意味が分かりません。
メディアはこんなことを報じてないで仕事しろよと思います。
以上