事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

自民党の山本拓はなぜ「再処理でも12核種が除去されない」と言ってるのか?

山本拓

取るに足らない輩の言ってる意味不明なことだからどこも扱ってないだけ。

自民党の山本拓「再処理でも12核種が除去されない」

日刊ゲンダイ 原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘

東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に12の核種を除去できないことがわかっています。2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」

自民党の山本拓議員の主張「再処理でも12核種が除去されない」とあるのはこの記事ですが、その根拠として【東京電力が2020年12月24日に公表した資料】を挙げています。

これを実際に読んだ者からすると、意味不明過ぎる主張です。

東電の再処理試験結果

福島第⼀原⼦⼒発電所 多核種除去設備等処理⽔の⼆次処理性能確認試験結果(終報)2020年12⽉24⽇

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東電の再処理試験結果が分かります。

サンプルタンクのJ1-C群とJ1-G群とで評価しています(上掲表はJ1-C群のみ)。

二次処理の前後で分析結果と告示濃度比(1未満が基準)を比較しています。

結果、告示濃度比は全てにおいて1未満でした。

二次処理後の告示濃度比が上昇しているものが4核種のべ5回見つかりますが、上昇幅は小さく、結局告示濃度比が1を遥かに下回っています。

では、山本拓議員はなぜこの資料から「12の核種が取り除けない」と言っているのか?

半減期100年以上ならちょうど12核種

あくまでこの資料からそのように読み取れるとすれば、という観点から資料を読むと、どうやら半減期が100年以上の核種+トリチウムがちょうど12個あるということを指しているようです。

しかし、それはこの資料以前に分かっている話だし、なぜ半減期100年以上で区切っているのか、その合理的な理由が分かりません。

が、とにかくこの資料から山本議員の言う「12核種が取り除けない」を読み取ろうとすると、そう理解せざるを得ません。

まとめ

取るに足らない輩の言ってる意味不明なことだからどこも扱ってないだけでしょう。

掲載媒体はゲンダイですからね。

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