事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

財務省公文書改竄事件:メディアが隠蔽する赤木さん上司の森友決裁文書改竄理由音声「野党の追及を逃れるため」

財務省公文書改竄事件、森友学園、赤木俊夫さん上司の音声

蒸し返しが多過ぎるので改めて整理。

 

森友問題と財務省公文書改竄事件

  1. 国有地売却決裁に関して政権側の関与や財務省側の不当な行為があったか?
  2. 決裁文書開示後に添付文書の書き換え・改竄があったか?

いわゆる「森友問題」は1番の話。これは「無い」で決着済み。

安倍議員や昭恵婦人の「関与」の疑惑は、1番に関連してのものなので、これも「無かった」で終わった話。

2021年12月現在でも騒がれている話は2番の決裁文書改竄問題

2番の話は佐川理財局長(当時)の国会答弁の一部が矛盾しており、それを糊塗するために改竄の指示が本省から近畿財務局に対して行われたという事実が判明。

ただし、改ざんをした理由の一つに「野党の追及から逃れるため」という証言が存在する事実というものが、隠蔽されています。
※もっとも、だからといって野党のせいで改竄が行われたのだから悪くないと言うつもりは無い。最も悪いのは財務省・佐川理財局長であることは大前提。後述するように、なぜそれが理由の一つになり得たか?という背景事情が大事。

具体的に決裁文書のどこがどう改ざんされたのか?等については、既に以下で画像付きで示していました。本来改ざんが不要だった部分まで改ざんされていたことについても、個人的な予測込みですが、書いています。

「森友」財務省 文書 改ざん問題 最新ニュース|NHK NEWS WEB

なお、決裁文書からは朝日新聞や毎日新聞の名前も削除されていた部分もあります

「きっと朝日新聞と毎日新聞が関与したのだろう。忖度したに違いない。」

……そうはならんやろ。

メディアが隠蔽する赤木俊夫さん上司の森友決裁文書改竄理由音声

赤木俊夫さん上司による赤木さんの妻に対する発言の音声ファイル。

この音声動画はNHKの記事に貼られていたものです。

【詳報】森友学園 改ざん経緯説明の音声データ その内容は 2020年10月14日 18時08分(魚拓)

「あの売り払いをしたのは僕です。国の瑕疵(かし)が原因で小学校が開設できなかったときの損害額が膨大になることを考えたときに相手に一定の価格、妥当性のある価格を提示してそれで納得できればいちばん丸く収まる。撤去費用を試算した大阪航空局が持ってきたのが8億円だったということで、それを鑑定評価額から引いたというだけなんです」

僕は安倍さんとか鴻池さんとかから声がかかっていたら正直売るのはやめていると思います。だからあの人らに言われて減額するようなことは一切ないです

「この8億の算出に問題があるわけです。確実に撤去する費用が8億になるかというところの確信というか、確証が取れてないんです」

少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました。改ざんなんかやる必要もなかったし、やるべきではない。全く必要ないと思っていました。ただ追い詰められた状況の中で少しでも作業量を減らすためにやった。何かそんたくみたいなのがあるみたいなことで消すのであれば絶対消さないです

しかし、現在はこの記事は消されています。

前項の最後に添付した資料ページは消されていないように、NHKは数年の期間が経過しても重要なページは残すこととしているのですが、なぜか赤木さんの上司が赤木さんの妻に証言した音声テープに関して記述した記事については削除。

なぜでしょうか?

NHK以外は「野党の追及から逃れるため」を隠蔽して音声を公表

昨年の話なのですが、当時、NHK以外でも赤木さん上司の証言を記録した音声テープが各媒体で公表されていました。

しかし、朝日新聞・毎日新聞は「野党の追及から逃れるため」を隠蔽して音声を公表していました。記事中にもその旨の記載はなかったはずです。

「野党の追及による作業量を減らすため」の意味:深夜の質問通告による官僚の時間拘束問題

赤木さん上司の言う「野党の追及による作業量を減らすため」は、『モリカケでの疑惑の掛け方が不当だったために作業量が増えていた』、という以外に、【質問通告の仕方が官僚の時間拘束を著しく増大させていた実態が存在していた】という事情とセットでないと、なかなか理解されないと思います。

私の知人で某省に行った者から、国会の会期中は若い官僚を中心に質問通告対応のために【早朝まで】対応することが連日行われていることを直に聞いています。5時帰宅でちょっと寝て8時にまた出ていくとか、そういう実態があります。

本省がそうなのだから、近畿財務局という地方局でも同様でしょう。

2019年の話ではありますが、森裕子議員の質問通告問題などで、散々立憲民主党議員らの実態が明らかにされたので、それを知れば理解できるものと思われます。

一部ですが、当時は以下のような記事を書いていました。

  1. 森ゆうこ議員が台風19号が迫る中で質問通告・追加資料の提出が遅れたために、官僚が長時間拘束されるという悪質な嫌がらせがあった
  2. それを森ゆうこ議員が「デマだ」と話を逸らしている中、「高橋洋一氏による通告内容漏洩!」という捏造をし、少なくとも事実誤認に基づく官僚への恫喝・私人への名誉毀損行為が起こった
  3. 野党合同ヒアリング資料における高橋洋一氏のツイート時間も捏造していた
  4. 「通告した」とされる質問も内容が漠然とし過ぎており対応不可能。五月雨式に通告内容の明確化を図った更新内容が送付されていた
  5. これらのくだらない話に官僚が引きずりだされて時間拘束されていた

こういう問題が立て続けに起こりました。

質問通告の遅延や質問内容の不明確さによる官僚の時間拘束は、森議員に限らず他の議員においても発生していました。

なお、「野党合同ヒアリング」と称した公開パワハラ・恫喝もどきの行為が行われるようになったのもこの時期。

赤木さん上司の「野党の追及を逃れるため」という音声が隠蔽されているために、国会内のこうした不合理が是正されない状態が続いています。

立憲民主党議員が大量に落選すれば無くなるんですけれどもね。

もう一つの隠蔽問題:麻生太郎財務大臣(当時)の責任問題がスルーされている件

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上掲メモは赤木さんの妻が書いたメモ。

安倍総理への改ざんを始まる原因を作ったという追及は、身内の方の心情として理解できる。

麻生太郎財務大臣(当時)は、財務省を監督する立場。

なぜか、その麻生財務大臣への責任追及をする声というのはほとんど存在しない。

麻生財務大臣の責任⇒安倍総理の任命責任、というルートでの批判も、ほとんど見ることがありません。

ここまで麻生隠しがなされているのはなぜなのか。

本件だけではない

消費増税も

岩盤規制を敷いていた各省庁と日本獣医師会との関係も

太陽光発電事業とテクノシステムとの関係も

全部「麻生太郎」が重要な位置に居るのに、それを指摘する者はネット上にごく僅かに存在しているだけで、大手メディアが追及することも無ければ野党議員も及び腰。

このように、【財務省公文書改竄事件】は、何重にも本質が隠蔽されているわけです。

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