4月14日のニューヨーク州新型コロナウイルス感染状況です。
ニューヨーク州の新規入院者数は前日から増えた
4月14日のニューヨーク州の新型コロナウイルス新規入院者数は2253名であり、前日から増えています。
ニューヨーク州の入院基準は日本のように症状があって医師が必要と判断したものに限ると3月23日に変更されましたが、厳密に守られているのかはよくわかりません。
参考:「ニューヨークで新規入院者数がこれまでで最少に」というフェイクニュース
死亡者は750人超え、ピーク時を維持
4月14日のニューヨーク州の新型コロナウイルスによる死亡者数は752人です。
まったくピークアウトしていません。
これを「ちょっといい知らせ」と報じている朝日新聞はどうかしてると思います。
テレ朝「アメリカからはちょっといい知らせ、死者数減少」⇒13日は増加
なお、ニューヨーク市は未検査の3700人以上が死者数に新たに追加されたので、この数字がどこかのタイミングでニューヨーク州の数字にも反映されるハズです。
未検査の3700人もコロナ死者数に ニューヨーク市、計1万超す - 産経ニュース
新規感染者数は過去最高
新規感染者数に至っては過去最高数を叩き出しています。
入院者数・ICU入室者数・気管挿管者数は減少
ところが、入院者数・ICU入室者数・退院者数は減少しています。
これは2週間の入院措置が経過している+死亡者の退院者数が、新規入院者数などを上回っていることから起きていると考えるべきでしょう。
- 入院期間は2週間に及ぶ者も居るため、今の時点で退院者数が増えてきたために増加分が抑えられている
- 退院者数には死者数も含まれるため、死亡による退院者数が寄与している
- 検査キャパの限界のため新規感染者の把握が追い付かず、よって新規入院者数も増えない
- 病院の病床キャパの限界のため、新規入院者数が増えない
こうした可能性を常に考える必要があるわけです。
まとめ:まったく安心できないニューヨーク州
日本のメディアがまるで「ニューヨークは感染収束した」とでもいわんばかりの報道なのですが、まったくそうではありません。
これまで強盗・殺人をやってきた人間が窃盗をしたからといって「強盗強姦殺人ではなく窃盗にとどまってる、偉い!」とはならないように、NY州で爆発的感染拡大が止まったからといって肯定的な評価をすることの妥当性は無いだろう。
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2020年4月16日
NY州のクオモがあらゆる要求をしてきたことを「物乞い」と批判。「今や独立しようとしてるがそれは起こり得ない!」とブチ切れている。 https://t.co/u23BGqZF6m
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2020年4月16日
爆発的感染拡大は止まったと言えるでしょうが、だからといって肯定的な評価をするのはおかしいですね。当事者が市民を鼓舞するならともかく、外部者の我々は数字を見ていかなければならない。
以上