オープンレター訴訟が勃発
オープンレターが債務不存在確認訴訟「呉座勇一から名誉毀損の指摘と謝罪・賠償請求」
このたび、オープンレター「女性差別的な文化を脱するために」の差出人有志にて、呉座勇一氏に対する債務不存在確認請求訴訟を東京地裁に提起したことをご報告します。
先日、呉座勇一氏の代理人から本レター差出人宛に、本レターが名誉毀損にあたるという指摘とともに、その削除と謝罪および損害賠償金の支払いを求める文書が届きました。私たちはもとより本レターが名誉毀損にあたるとは考えておりませんが、差出人・賛同人に対して繰り返されている謂れのない中傷がこのような動きを引き起こし、またそうした中傷自体、女性差別撤廃を目指す運動への反発の一環として生じているという認識のもと、法的な対抗措置を取ることを決断しました。
私たちはあらためて、「遊び」として中傷や差別的発言を楽しむ文化に抗してゆく所存であり、諸事情により原告に加わっていない差出人もその思いをともにしています。
オープンレター有志の連名で、呉座勇一氏の代理人から本レターが名誉毀損に当たると指摘され削除・謝罪と損害賠償請求がなされたために債務不存在確認訴訟を提起したとする内容。
日文研との労働訴訟とは異なる事件として、呉座氏の代理人の一人として受任したことを表明した者としては吉峯耕平弁護士が居ます。
この度、呉座勇一准教授(※)の代理人の一人として、委任を受けました。なお、委任範囲に労働訴訟は含まれていません。
— 弁護士 吉峯耕平(「カンママル」撲滅委員会) (@kyoshimine) 2022年2月15日
(※)呉座准教授は、違法無効な解雇処分(テニュア撤回)を受けたため、准教授の地位について訴訟で係争中です。ここでは呉座准教授の法的主張に従って表記します。
「お知らせ」ページの訴訟提起の報告の名義から「北村紗衣」らの名前が削除されていた
訴訟提起の報告の際の差出人欄には以下の名前が。
隠岐さや香 名古屋大学大学院教授
金田淳子 やおい・ボーイズラブ研究家
河野真太郎 専修大学教授
小林えみ よはく舎
小宮友根 東北学院大学准教授
清水晶子 東京大学大学院教授
松尾亜紀子 エトセトラブックス
三木那由他 大阪大学講師
宮川真紀 タバブックス
八谷舞 亜細亜大学講師
山口智美 モンタナ州立大学准教授
おや?11人?
このページは掲載終了のお知らせページをそのまま流用しているものですが、その際には名前が掲載されていた北村紗衣、木本早耶、関戸詳子、津田大介、橋本晶子の5名の名前が削除されています。
(※元々呼びかけ人だった小木田順子 氏の名前がオープンレター本文のページに残存していたものも削除されている)
おそらくこれは訴訟の原告にはならない、という意味なのかもしれません。
ただ、それによって浮かび上がるのが、「やはりオープンレター本文は呉座勇一氏に対する追加制裁の意図があった」ということでしょう。北村氏が居ることでその要素が強まる。
それについては①本文の記述内容、②呼びかけ人や賛同署名人、賛同者の外部での言動、などから「呉座糾弾の意図」が客観的に認定できるということは多数人が指摘しています。
「オープンレター」は呉座氏排除の要請文書と解すべき理由|Nathan(ねーさん)|note
オープンレターの表向きのキレイな趣旨・目的が嘘だった傍証:「状態=文化」? - 事実を整える
オープンレター賛同署名の植村恒一郎教授「呉座は謝罪したから細かい事実はどうでもいい」 - 事実を整える
嶋理人=墨東公安委員会「オープンレターはむしろ呉座さんの復活の道を示したもの」 - 事実を整える
また、オープンレターが「呉座氏糾弾的」であることと「名誉毀損」であることとはズレがありますが、「名誉毀損」となり得る内容とは、例えば「歴史修正主義に同調した」などといったものです。
呉座氏を非難している者が何を根拠に「歴史修正主義に同調」と判断したのか。
- ラムザイヤー教授の慰安婦に関する論文を肯定するツイートにいいねをしていたことで歴史修正主義に共感的とする主張
- 日本政府の調査によって動員レベルの軍関与(による強制連行)が認められなかったという事実についてのツイートに対して「歴史修正主義的」と評する
こうした評価が藤崎剛人=北守 氏の過去記事や嶋理人=墨東公安委員会 氏のブログにおいて見つかります。
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