事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

bioRxivに新型肺炎コロナウイルス論文プレプリント300が投稿:査読前のため注意喚起

biorxivに新型コロナウイルス査読前論文

新型肺炎コロナウイルス論文のプレプリントが論文予稿保管サイトに300も投稿されたようです。この論文の扱いは要注意です。

bioRxivに新型肺炎コロナウイルス論文の予稿300が投稿

bioRxiv(バイオアーカイブ:正式にはbioRχiv、エックスがギリシャ文字の「カイ」)とは、生物学のプレプリントリポジトリ、つまり論文の予稿を保管する場所です。

そこに新型肺炎コロナウイルスに関する論文の予稿が313も投稿されているという報告がありました。

bioRxivの論文ページの例

査読されていないため注意喚起

bioRxivにUPされる論文は「査読」が為されていない状態のものです。

つまり、論文の内容が正しいのか、間違い等が無いのかについて、同業者からのクロスチェックが行われていない状態であるということです。

そのため、運営者からこれらの論文予稿は確定した情報としてメディアで流さないようにと注意喚起し、サイト上に注意書きのバナーを表示させる事態になっています。

新型肺炎コロナウイルスに関する新たな誤解・デマの予感

新型肺炎コロナウイルスに関する論文は他にもPubMedやLancetに投稿されますが、どうやら信憑性に乏しい報告も出てきそうです。

「論文を根拠にしてるから正しい」が通用しない場合もあります。

既に陰謀論サイトが論文の内容を日本語訳しており、それがSNSで拡散されています。

その中には医者が信憑性ゼロとしているものもあります。

論文の内容が正しいかを一般人が理解するのは困難ですので、解釈できる能力が無い人は拡散するのを控えてください。

以上