旧皇族の男系男子の人数等について、近時、青山繁晴参議院議員、衛藤晟一首相補佐官、百地章教授らが公の場で言及しました。
ただ、口に出された人数にはズレがあるので、その理解を整理していきます。
百地章教授「全部で8名の未婚の男系男子」
百地章教授が5月7日収録、10日配信のチャンネル桜の番組において、平成24年時点の家系図を用いながら、最新の情報を口頭で説明していました。
(動画の20分あたり)
そこでは具体的な宮家名を挙げて、全部で8名の未婚の男系男子の方がたがいらっしゃると説明しています。
衛藤晟一首相補佐官5つの宮家に「約9方」
5月21日のBSフジプライムニュースにおいて、衛藤晟一(えとうせいいち)首相補佐官が旧宮家の4家に若い男系男子がおり、いずれにしても男系男子は「約9方」存在すると言っていました。
これは百地章教授と異なりますが、久邇家の御一方が御高齢であり御子息がお生まれになっていないため、百地教授は1家1名を差し引いているためです。衛藤氏もだからこそ「約9方」という言い回しをしているのです。
「9方」であれば5家になります。
青山繁晴参議院議員「少なくとも7人」
【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑
令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会
すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。
旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。
あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。
青山議員は4月1日のDHC虎ノ門ニュースに続いて5月22日の参議院決算委員会において「少なくとも」7名と説明しています。
百地教授の説明では10歳未満の方がいらっしゃるということで、青山議員の場合、特に年齢が低い方は除外して考えた数字だったものと思われます。
「現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです」とあるように、青山議員は「今すぐ議論を煮詰めるべき」という判断で質疑に臨んでいたようです。
ですから、青山議員が仮に上記の理由で人数を7名としたのであれば、そのような説明になったのは合理的であると言えます。
皇族方の年齢も、百地教授の説明と矛盾しません。
まとめ:旧皇族・旧宮家の男系男子の人数に矛盾は無い
ネット上では数字だけが出回っており、「だれだれが言った人数と合わない」という混乱が一部で起こっているようです。
しかし、発言を丁寧に追えば上記のように理解できます。
そうであれば、彼らの発言相互は矛盾せず、整合性があると気づくでしょう。
以上