事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

立法府の長は誰か?安倍内閣総理大臣のミスを嗤うな

立法府の長

参照:衆議院HP:http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkai/kokkai_sankenbunritsu.htm

平成30年11月2日、衆議院予算委員会で安倍内閣総理大臣が「私は立法府の長として」と発言し、直後に「行政府の長」と修正しました。

あいかわらずメディアや野党が狂喜乱舞しています。

過去の安倍総理の「立法府の長」発言

ちなみに安倍総理が立法府の長と言ったのは平成19年5月11日日本国憲法に関する調査特別委員会が最初です。二回目は平成28年4月18日TPP特別委員会(環太平洋パートナーシップ特別委員会)です(議事録は「行政府の長」に修正されています。衆議院インターネット中継を見れば立法府と発言した後に訂正しています)。

また、平成二十八年五月十六日の衆議院予算委員会における安倍内閣総理大臣の答弁でも同様の発言をして修正しています。

平成二十八年五月十九日提出質問第二八〇号 安倍総理の「議会については、私は立法府の長」との発言に関する質問主意書

平成二十八年五月二十七日受領答弁第二八〇

衆議院議員逢坂誠二君提出安倍総理の「議会については、私は立法府の長」との発言に関する質問に対する答弁書

一について
 お尋ねについては、いずれも法律上の用語ではなく、明確な定義があるものではないが、一般に、「立法府の長」は立法機関である国会を構成する衆議院及び参議院の議長を指すものとして、「行政府の長」は行政権の帰属する内閣の首長たる内閣総理大臣を指すものとして、それぞれ用いられていると承知している。
二、三及び五について
 御指摘の平成二十八年五月十六日の衆議院予算委員会における安倍内閣総理大臣の答弁は、「行政府の長」の単なる言い間違いであることは明白であり、「国会は自分のコントロール下にあると思っている」等の御指摘は当たらない。
 また、御指摘の同月十七日の参議院予算委員会における安倍内閣総理大臣の答弁は、立法府のことについて、政府としてお答えする立場にはない旨を述べたものであり、「立法府の長である」と発言したものではない。
四について
 一般に、議会と政府とを分立させつつ、政府の存立を議会の信任に依存させる統治制度である議院内閣制の下においても、議会の運営に関することは議会で決められるべきことであると承知している。

単なる言い間違いですね。

これをわざわざ質問する方がおかしいですね。

人のミスをあげつらって非難するだけで何ら生産性の無い記事を書くだけのマスメディア、いいかげんにしてほしいですね。

根本的な理解不足については無視するメディア

先日あった毎日新聞の記者の事案も、訂正・謝罪しているのでそこまで記者個人を叩くのはおかしいと指摘しました。

ただ、これは三権分立についての根本的な理解不足に基づくツイートでした。

それよりも単なる言い間違いに狂喜乱舞している人やマスメディアって何なんでしょうか?

以上