事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。リンク切れに備えて魚拓を活用しています。

9歳以下の行方不明者が増加している:行方不明者の統計

10歳代の子供を中国人女が誘拐しようとして逮捕

行方不明者の統計を見ると、9歳以下の行方不明者が増加しているのが分かりました。

それ以外の年代の状況についても概観していきます。

9歳以下の行方不明者が増加している統計

9歳以下の行方不明者が増加している

令和元年における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

行方不明者|警察庁Webサイト

令 和 元 年 に お け る 行 方 不 明 者 の 状 況 警察庁生活安全局生活安全企画課

9歳以下の行方不明者数は900⇒1132⇒1198⇒1216⇒1253と増えているのが分かります。

「人口10万人当たり」というのは、その年代における割合なので、人口動態を無視して考えることができます。すると、割合としても行方不明者が増えているのが分かります。

それ以前の数字を見ると、平成18年からの統計が見つかります。

平成2 2年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

平成2 2年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

平成18年からは9歳以下の行方不明者は794⇒736⇒764⇒765⇒705という推移であり、現在よりも少ない人数だということが分かります。

子供の数はどんどん減少しているので、今よりも子供の数が多かった時代に、現在よりも少ない行方不明者数だったということが言えます。

なお、年代別の数字は分かりませんが、行方不明の届出が出た者は、その多くはその日か次の日には所在が確認されています。

10歳代の行方不明者数が多いが減少している

他の年代に目を向けると、平成18年からの統計では10歳代と20歳代が多く行方不明になっているのが分かります。

ただ、10歳代はこのスパンで見れば行方不明者数が減少しているのが分かります。20歳代は一度1万3000人台まで下がったあとに再度上昇してはいますが、このスパンで見れば減少傾向です。

なお、70歳代以上は昔は統計が無かったので、ここでは無視します。

行方不明の原因と誘拐などの犯罪との関係:高齢者の認知症が多い

行方不明者の原因・動機、犯罪、誘拐

令和元年における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

行方不明者の原因・動機、犯罪、誘拐

平成2 2年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

行方不明者の原因・動機や誘拐などの犯罪との関係です。

この統計では、「犯罪関係」は、「会社の金銭使い込みや売上金の持ち逃げ等をいう」とあるように、『居なくなった側の犯罪』を意味しています。

疾病関係、家庭関係の要因が多く、近年の統計からは、特に高齢者の認知症が原因であることが多いのがわかります。

失踪者の内、親の子供の連れ去りは増えたのか?

よく、片方の親による子供の連れ去り事案が指摘されますが、この統計を見ると「家庭関係」の構成比や人数も減っているのが分かります。

これは子供を持つ親世帯、子どもの数の全国的な減少も加味して考える必要があるとは思えますが、少なくとも失踪者の内、そのような事案が顕著に増えているというわけではない、ということは言えそうです。

原因不明の行方不明が増えている

とても気になるのが、「不詳」の比率が増加しているということです。

平成18年には14%だったのが、令和元年が19.2%になっています。

この中には所在が確認できても原因・動機が不明なものと、所在が確認できていないものが含まれています。

令和元年の行方不明者数は86,933人ですが、令和元年中に所在が確認等された行方不明者(確認をした年次以前に受理した届出分を含む。)は84,362人でした。

5年単位で見ると97%は見つかっていますが、約1万2000人が見つかっていないということになります。

年代ごとの所在確認比率、不詳の率は統計では書かれていませんが、9歳以下の年代にこの比率を当てはめると、毎年1桁台の子が見つからないまま、という推計になります。

行方不明者の所在確認状況

令和元年における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

北朝鮮の拉致や中国の人身売買の可能性?

中国国籍の女を逮捕 小学生を誘拐しようとしたか(静岡放送)魚拓 

県西部に住む10代の小学生の女の子を車で連れ去ろうとしたとして、警察は44歳の中国国籍の女を逮捕しました。

 未成年者略取誘拐未遂の疑いで逮捕されたのは、愛知県名古屋市に住む自称、介護士の女(44)です。警察によりますと、容疑者の女は、7月8日の夕方、県西部の道路上で、10代の小学生の女の子を車に乗せて誘拐しようとした疑いがもたれています。女の子は下校途中に容疑者に話しかけられて、手を引っ張られたため走って逃げ、ケガはありませんでした。警察は容疑者の認否を明らかにしていません。防犯カメラの映像や女の子への事情聴取などから逮捕に至ったということで、警察は詳しい動機などを調べています。

北朝鮮による拉致や中国の人身売買の可能性は無いのでしょうか?

つい最近も中国人女による10歳代の女の子の誘拐未遂事件がありました。

拉致事件があったものですからこういう動きには敏感にならざるを得ませんし、何よりチャイナ本土では日常的に幼児の誘拐が頻発し、人身売買に利用されているという事実があります。

拉致被害者と特定失踪者

「拉致被害者」というのは北朝鮮によって拉致されたと日本政府が認定した17人を指すのが通例です。ただ、それ以外にも北朝鮮によって拉致されたとみられる者がおり、そうした人たちを「特定失踪者」と呼んでいます。

特定失踪者問題調査会の定義する「特定失踪者」とは、原則として家族・関係者等から調査依頼があり、「夜逃げをするような理由が全く見あたらないのに突然姿を消した人」で「北朝鮮による拉致の疑いが完全には排除できない人」を指します。

失踪者リスト | 特定失踪者問題調査会

このリストでは平成15年に失踪した方が最も最近のものになっています。

ここまでの話から分かるように、この中には「中国人による拉致」というものは含まれていません。

外国人による誘拐が増加していたのかはすぐに分かる

ここまで主に北朝鮮やチャイナによる誘拐の可能性を論じてきましたが、この見立てが間違っているのかどうかは、すぐに分かると思います。

なぜなら、現在は新型コロナウイルス禍によって、外国人の入国を著しく制限しているからです。

国籍で入国拒否をしているわけではありませんが、基本的にチャイナ全土からの外国人の入国は拒否していますから、現在は国内に居る・訪れる外国人は少なくなっているのです。

つまり、これまでは外国人による誘拐があり、それが増加していたということであれば、今年度の行方不明者の数が著しく減少しているはずで、そうであるなら外国人による誘拐が恒常的に発生していたことを示唆する有力な情報になると言えるでしょう。
(もちろんそれだけで即断はできないが。そもそも子供が外を出歩く頻度も減少しているため)

以上