事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

津田大介、早稲田大学講座であいちトリエンナーレ見学を必修にしていた

津田大介とあいちトリエンナーレについてプチおさらい。

 

津田大介、早稲田大学講座であいちトリエンナーレ見学を必修に

津田大介の早稲田大学講座

 

https://www.waseda.jp/nyusi/ebro/ug/cms_syllabus_2019/pageindices/index440.html#page=439

【文化構想学部】2019年度シラバス魚拓

2019年の早稲田大学文化構想学部の「文芸・ジャーナリズム論系演習(編集実践3)」という選択科目の説明において、あいちトリエンナーレの見学がフィールドワークとして単位取得の必須条件となっていました。

2019年のあいちトリエンナーレと言えば、あの事件が発生した年です。

見学必修化したこと自体が何か悪いと言うつもりはありませんが(問題となった表現の不自由展は、トリエンナーレ全体の極々一部でしかない)、何らかの参考情報になればと思います。

あいちトリエンナーレ2019と昭和天皇の肖像焼却映像

あいちトリエンナーレ2019では様々なイベントが行われていましたが、その中の『国際現代美術展』における「表現の不自由展」において、昭和天皇の御尊影を燃やして灰を踏みつける映像(展示されている映像作品としてはその部分だけではないが)の展示を大村知事が容認した問題が発生しました。

マスメディア等の左派はこれを「慰安婦像が展示されたことに対する抗議」という話に持っていきたくて仕方がなく、報道や書籍等で何度も映像について視線が行かないようにしていました。

最初に慰安婦像の展示を報道して火をつけた韓国のKBSを除いて、日本のテレビメディアが昭和天皇の肖像を含むものが燃やされている場面を映像で紹介している場面はほとんど見当たりません。

河村市長の座り込みを報じた際も、昭和天皇に関するプラカードの表示が映らないようにカメラアングルと角度を調整して報道していました。

法律界隈の雑誌の事案紹介で、本文には記述せず、欄外の註釈であっさりとだけ記述されていたことがありました。

また、あいちトリエンナーレを振り返りの視点で語る際もこの点は徹底的に無視しようとされてきています。このツイートのスレッドにまとめています。

あいちトリエンナーレ2019と芸術監督だった津田大介の責任論

津田大介の早稲田大学講座

あいちトリエンナーレのあり方検討委員会調査報告書 別冊資料1 データ・図表集

あいちトリエンナーレ・表現の不自由展 カテゴリーの記事一覧 - 事実を整える

津田大介はあいちトリエンナーレ実行委員会側から委任を受けて芸術監督として振る舞っており、表現の不自由展や個々の作家らと調整を図る立場にありました。

そのため、実行委員会(with津田大介)と不自由展側との関係は契約関係が標準的理解であり、憲法上の表現の自由や検閲の問題ではない、ということが当の愛知県の検証委員会で憲法学の曽我部教授によって報告されています(理念としての表現の自由や私人間関係での作用を否定しているわけではない。)

憲法その他、法的問題について (増補版) 曽我部真裕

この理解は事案の当初から私が整理していた内容と一致していました。

ただ、その中で芸術監督は、自分の会社の負担で、展覧会の詳細を解説するウェブサイトを提供し、また本来は、不自由展実行委員会側が負担すべき費用の立替えを約束したという公私混同の不適切 な対応を取っていたことが検証委員会から指摘されていました。

その中で展示作品の選定において、政治的な思惑があったのではないか?という疑いを生じかねない東浩紀氏との対談動画が残っています。

そして、こうした自らの言動の問題を日本社会の問題にすり替え、検閲であるという誤解も交えて外国へも誤解を拡散するということをやっていました。

津田大介・表現の不自由展中止に関する外国特派員協会記者会見 - 事実を整える

津田大介、トリエンナーレお詫び文の不適切表現を削除「読者の誤読」にすり替える - 事実を整える

以上:はてなブックマーク・ブログ・note等でご紹介頂けると嬉しいです。