事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

サマータイム賛成論者が全員ヤバ過ぎる件:森喜朗は過去にサマータイムで苦労していたと国会答弁

サマータイム賛成ヤバ過ぎ

日本各地で過去最高気温を更新している2018年の夏ですが、この暑さで頭の中枢をやられてしまった方々が続出しているようです。

「サマータイム賛成論者」の主張を見ていると、今夏の威力のすさまじさを思い知ります。その支離滅裂さはこれまでに見たことが無いくらいのもので、ネット上では政治思想の左右を問わずに反対しており、両陣営に結束力を生み出すまでに至っています。

この記事では数少ないサマータイム賛成論者の主張をまとめ、このような論拠で政治が動いたらどうしようかとうすら寒い思いをしていただき、納涼とさせていただきたいと思います。

サマータイム賛成論者が全員ヤバ過ぎる

サマータイム賛成論者の主張を調べると、ニュースサイトに記事を寄稿したり自身のブログに掲載している文章に当たる以外は、経済的効果の試算のソースや各社のアンケート結果にたどり着きます。

経済的効果の試算やアンケートの方法については下記記事でも問題点を指摘しているので、ここではそれ以外のものについて確認していきます。

松谷創一郎

サマータイム議論の論点──70年代以降5度目の提案は実現するのか?

yahoo上で過去のデータを紹介しつつ、論理展開しています。

おそらく、サマータイム賛成論者で最もデータに基づいて論じているのがこの方。

だが今回、政府と自民党が念頭に置いているのは、2年後の夏に開催されるオリンピックの暑さ対策だ。これは過去には見られなかった新しいメリットの主張だ

まず政府自民党ではなく、五輪組織委員会です。重大な事実誤認。「新しいメリット」どころか、それが主目的なんですが何を言ってるんでしょうか?(今は揺らいでるようですが)

次に目を引くのが「世界的にも日の出が早い東京」という項

そんな彼らの意見で気になるのは、日本の日の出が早いという指摘だ。実際はどうなのだろうか。そこで、世界各地の今日8月10日の日の出と日の入時刻を調べてみた。

サマータイムを行っていないこともあって日本の日の出は世界的に見てもかなり早いほうだと言える。導入議論が何度も繰り返されるのは、日の出が国際的にも早い状況があるからだ。

緯度という概念はどこかに飛んで行って、サマータイムを行っている国の日の出時刻と行っていない日本の時刻を比較して「東京は日の出が早い」と指摘しています。その比較、意味ありますかね?

なぜなら、欧米のサマータイムは「人間の活動時間帯の日照時間の増大」であるのに対して、今回は「暑さ回避」を目的としているのですから(その目的は成り立たないが)、どこか論点がずれています。日の出と日の入りの時間は調べたのに、気温と湿度は調べてなかったようで、一暴十寒ですね。

しかも、「東京は日の出が早い」と「サマータイムを導入するべき」との間をつなぐロジックが全く無い。なぜ日の出が早いと問題なのか?日の出を時計操作で変更することでの積極的なメリットが全く語られていないのがなんともモヤモヤする文章です。

最後の項「ひとまず試してみては?」でも事実誤認があります。

今回のサマータイム導入議論は、オリンピックの暑さ対策として安倍首相が持ち出した経緯がある

サマータイムは公益法人である五輪組織委員会の森喜朗会長が、組織委員会の会長として政府に要請したという事実はどこに行ったのでしょうか?

安倍総理は内閣で検討する前にまずは自民党など議員のレベルで議論するように言っただけです。内閣と党は別ですし、ましてや公益法人は全くの別組織であり、民間組織です。「安倍総理が持ち出した」は完全にフェイクです。

極め付けはこれ

最後に個人的な体験を付記しておくと、まだ13歳だった1987年の夏に韓国旅行をした際、ソウルでサマータイムを経験したことがある。先にも触れたが、オリンピックのとき2年間だけ韓国はサマータイムを実施したのだ。
 強く記憶しているのは、20時半頃まで外が明るかったことだ。当時中学生になったばかりだったが、夜でもひとりで出歩けそうな雰囲気にワクワクしたことを覚えている。また、朝はじゃっかん薄暗くて涼しい。早起きしなくても、一日が長く感じられる印象があった。
 こうした体験も踏まえると、個人的にはひとまずやってみればいいのではないか、と思わなくもない。

サマータイムが実施下でも青少年が夜出歩いていれば補導されます。

韓国はサマータイムをそれ以降実施していない点についてはなぜかノータッチ。

最終的に「個人的な体験からくる感想に基づく政策提言」という小学生の夏の読書感想文でも書かないような内容になっています。yahooはこれに寄稿料を払っているということでしょうか?

この人、NHKラジオ第一にレギュラー出演中なのですが、NHKは人材が豊富ですね。

自称ITジャーナリストの宮脇睦

自称ITジャーナリストの宮脇睦氏が無料メルマガで主張した内容が複数メディアで転載されています。

どこかの瞬間、サマータイムにより2時間ないし、何時間と時間がずれても、そのまま処理するだけで影響は軽微です。目覚まし時計の時間がずれたら直すように「サマータイム」となったとき、コンピュータの時計を合わせ直せば良いだけのことです。

ホストコンピュータなどと接続していて、連続した情報をやりとりしているシステムなら、バチっと電源を落として、その後の立ち上げで日時の変更をすればよいだけのこと。

4月1日に配信された文章かと思いきや違うようです。

パーソナルコンピューターを念頭に置いていると思われる主張で、それ以外の機器はどうするんだろうと思っていたら、各所から突っ込みの嵐でした。

極めつけは文末の3段落。

こうした日本人の性向、習性からサマータイムは難しいのですが、反面、本来的な日本人が兼ね備えている「不便を楽しむ」ことができればサマータイムなど難なく乗り切れることでしょう。

つまり、アスリートファーストなどの詭弁では無く「不便なのは開始と終了の二日だけ。あとは慣れようよ」と、開き直ったアナウンスを政府がしてしまえば、勤勉でいてイベント好きな日本人なら、勝手に盛り上げてアジャストすることでしょう。

さらに、月替わりではなく「週末」や、やたらと増えた「三連休」をサマータイムの切り換え日に当てれば、寝不足や時間調整のイベント化だってできます。

ITジャーナリストが「人力で頑張れ!」と言っていることに背筋が凍りつきます。

学習院大学教授の伊藤元重

8月8日のniftyニュースでは突っ込み付きで主張が紹介されています。

番組コメンテーターで学習院大学の伊藤元重教授は、「前からやるべきだと思っていたんです」と、サマータイム導入に賛成であることを明かし次のように述べた。

「いろいろ理由はあるんですが、とにかく夏は朝早くから日が昇っているわけですから、 簡単にいえば『夏は早寝早起きしましょう』と。(中略)いろんな国がやったり止めたりしていると思いますが、結果的に見ると世界の先進国のほとんどがやってるんですよ」

中略

大江麻里子アナが「長時間労働になってしまうだけという懸念がありますよね」と質問すると、伊藤教授は

「でも海外ではそうなってないですよね」

と、さらりと回答。大江さんは小さな声で「うーん?」と唸り、一瞬疑問の表情を浮かべていた。

いろいろ理由があるうちの一つが「早寝早起き」 

先進国のほとんどがやっているからという理由にならない後付けの理由らしきものを持ち出しても、いまどきのアナウンサーは疑問を当然にして感じます。

伊藤元重氏のサマータイム導入論の根拠を探し回っても、「先進国が導入してるから」というものしか見つかりません。

そんなハズは無い。これは情報が隠されている。アベの陰謀だ!

自民党の船田元

魚拓:http://archive.is/j4AzL

コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。余暇時間の過ごし方が、エネルギー消費の削減につながるような工夫も必要だ。一方、睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ。

明らかに地球温暖化を原因とする異常気象が、世界を震撼させている。

この記事は8月6日にサマータイム導入論議が湧き起った後、いろんな問題点の指摘が各所からなされた後の8月13日にUPされているというのが驚きです。

明らかに根拠不明、支離滅裂なサマータイム賛成論が日本を震撼させています。

長谷川豊

2018年8月11日懐かしいサマータイム。僕はけっこう好きですし導入すればいいのにって感じます

でも、僕は嫌いじゃなかったです。
そこそこ経済的なメリットもあると聞きましたし、実感としては「日本も導入すればいいのにな~」と感じたことを思い出します。

ま。
日本人ですしね。
変化嫌いだし。
どうせ導入しないでしょうけれど、体験した僕はけっこう好きです。
そこまで大きな問題なわけじゃないし、どっちでもいいです。

この人はいつもこんな感じの文体なので、非難はご法度。

この文章で面白いのはサマータイムで時差ボケになったりしたことはあっても、良い面については「好き」「おもしろい」「結構よかった」という個人の感情を伝えるのみで、その理由すら言うわけでもないというところ。

ましてや「サマータイム導入のメリット」を論じることに期待可能性がありません。

いったい何のために文章を書いているのかが分かりません。

この文章を書くために起動させているPCなりスマホの電源がもったいない、ブログサーバーを用意しているのがもったいないので、省電力にご協力願います。

森喜朗・東京五輪・パラリンピック組織委員会会長

日経新聞電子版2018年7月27日

「来年、再来年に今のような状況になっているとスポーツを進めるのは非常に難しい」 

招致段階で分かっていたことでしょう。

これはしっかりと国会議員の偉い方に反論してもらわないといけませんね。

参議院予算委員会13号昭和59年03月28

○国務大臣(森喜朗君)ー冒頭省略ー
例えば僕たちの子どものころに非常に困ったのは、右側通行が左側になったり右側になったり、何でもかんでもアメリカ流にしていって、我々はそれこそ右往左往、うろちょろしたことを今でも思い出しているわけですし、あるいはサマータイムなんていうようなものもたしかアメリカからそのまま取り入れて、日本に合わないということで急にやめられて、学校教育では随分現場では苦労したということを記憶をいたしておるわけでございます。

森会長、ぜひとも昔の記憶を思い出していただきたい!

まとめ

サマータイム論議は10年おきくらいに議論されてきましたが、暑さ寒さも彼岸まで。

国会議事録を読んでも特に説得的な主張がなされることも無く、毎回スルーされてきました。

今回の記事は、まぁいわゆる【disり】の類になってしまいましたが、物言えば唇寒し秋の風。このままサマータイムなんて忘れて涼しい秋を迎えたいです。

以上

【2018年詳細版】引用リツイートを検索する複数の方法:特定ツイートのエゴサも可能

f:id:Nathannate:20180813233449j:plain

自分のツイートが引用されているツイートの中身を知りたい。

いわゆる「エゴサ」の一方法として、或いは他人のツイートの評価を把握するための方法として活用できるものですが、情報が錯そうしているので2018年8月時点の情報を改めて整理していきます。

引用リツイートを検索する方法

結論から書いていきます。

説明の題材とするツイート

このツイートを題材に説明していきます。

全ての場合に有効な引用リツイート検索方法【url:末尾の数字】

f:id:Nathannate:20180813210905j:plain

検索したいツイートのURLの末尾の数字に注目。

f:id:Nathannate:20180813210857j:plain

【url:URL末尾の数字】をツイッターの検索窓に入れることで検索可能です。

この場合【url:1028639651316166656】となります。

この検索方法は、PCブラウザを使っていようとも、スマホでWEBブラウザを使っていようとも、スマホアプリからツイッターを利用していても、すべてのツイートを検索可能です。

このことの意味がよくわからないと思いますが、興味がある方は次項以下を見てください。

上記の引用方法を利用してフェイクを論破したのがこちら。

引用リツイートの2種類

ところで、「引用リツイ―ト」が2種類あるということを説明します。

いわゆる引用リツイートとして最初に思い浮かぶのは、ツイートの下部に表示されているリツイートボタンを押すことでツイートをシェアする機能のことです。

これを仮に「リツイートボタンからの引用リツイート」と呼びます。

これと異なる引用リツイートの方法があります。

その方法を仮に「URLコピペによる引用リツイート」と呼びます。

PCブラウザであればツイートを開いた状態でブラウザのURL欄に表示されたURLやツイートの右上側から操作をしてツイートのURLをコピーする機能です。

スマホアプリ等であれば下部右側のボタンから操作をしてツイートのURLをコピーする機能を用いた後、自分のツイートにツイートのURLを貼り付けることでシェアする方法があります。

スマホの操作方法には変遷がありますが、2018年8月現在のURLコピー方法は以下です。

f:id:Nathannate:20180813211253j:plain

ツイートの右下のこの場所をタップ

ツイートURLコピースマホ方法

「その他の方法でツイートを共有」をタップ

ツイートURLコピースマホ方法

「リンクをコピー」でコピー完了です。これをツイートに貼り付けます。

この方法だと、他人のツイートのリプライ欄に他のツイートを引用する方法も可能です。これはツイッターが実装しているリツイートボタンからは行うことができません。

この引用方法を使うと、元ツイートのリツイート数は変化しません。また、1ツイート内の文字数が10文字くらい使われます。

この方法を知っている、使っている人は、あまり多くないようです。

 

その他の引用リツイートを検索する方法

  1. ツイートを開いた画面でブラウザのURL欄に表示されるURLをコピー
  2. ツイッターの検索窓に入れて検索

また、PCブラウザの場合、URLはツイートの右上から「ツイートへのリンクをコピー」というボタンからでもコピーできます。

もしかしたら、この方法で検索する人もいるのかもしれません。

ただし、ここからコピーするとなぜか変な属性がついているのでブログに貼り付けるときは注意しましょう。

ブラウザから:https://twitter.com/hirano_sadao/status/1027375507224973314

コピーボタンから:https://twitter.com/hirano_sadao/status/1027375507224973314

こんな風になります。

しかし、この方法だとスマホで引用リツイートされたものは検索結果に反映されない場合があります。

スマホでURLコピペによる引用リツイートをした場合の不都合

ツイートURLコピースマホ方法

スマホからURLコピーをすると、PCブラウザでコピーする場合と比べて、URL全体の末尾に対して【?s=21】が追加されています。

また、スマホでsafari、google、Cromeのブラウザからツイッターを操作すると、URLコピーをすると末尾に【?s=20】が追加されています。 

これが追加されている状態で検索をかけても、それが追加されていないツイートは検索結果に現れてきません。

f:id:Nathannate:20180813212151j:plain

末尾に追加されているとこの一件だけになってしまいます。

こうしたツイートが含まれていたりするので、【url:末尾の数字】ではなくURLのコピーを検索窓に入れて検索する方法だと、すべての引用リツイ―トが出てきません。

f:id:Nathannate:20180813214457j:plain

これが【url:数字】だと以下になります。

f:id:Nathannate:20180813214552j:plain

【url:末尾の数字】の検索方法であれば全ての引用リツイートを抽出できるということがわかると思います。

リツイートボタンからの引用リツイート」も「URLコピペによる引用リツイート」も検索結果に表示されていることがわかります。

なお、これ以外の方法の場合に結果に出てくるツイートの種類がどうなるのかは複雑なため検証困難だと思われます。

自分に対する全ての引用リツイートを検索する方法

f:id:Nathannate:20180813220804j:plain

特定のツイートではなく、自分が発信したツイート全ての引用リツイートを検索する方法です。

【twitter.com/自分の@以下の名前/status/】をツイッター検索窓に入れて検索。

私の場合は「Nathankirinoha」を挿入します。
※「Nathan(ねーさん)」の部分や@以下の部分の呼び方は一応決まりがあるようですが、人によって異なる表現を使ったりするので、ここでは特に定義しません。

すると、自分のツイートを引用リツイートしているツイートが表示されます。

しかし、これを見るとわかるように自分が引用リツイートしたものも含まれています。

そこで、以下の方法で検索をします。

f:id:Nathannate:20180813220444j:plain

【twitter.com/自分の@以下の名前/status/ -from:自分の@以下の名前】

末尾に【 -from:自分の@以下の名前】を追加すればOKです。

「status/」の後に入れる文字を言葉で説明すると以下です。

「半角スペース、ハイフン、from、コロン、自分の@以下の名前」です。

まとめ

非公式アプリを使っている場合には上記の方法は使えなかったり、別の方法での検索方法があるのかもしれませんが、それについては調査していません。

以上

北朝鮮韓国支那中国の記事は消されやすいのか?ドンキホーテで万引き目的で来日した韓国人が大量窃盗

指定されたページを表示できませんでした。指定されたURLは存在しませんでした。

魚拓:http://archive.is/liYV3

8月11日に報道された万引き目的で来日した韓国人による窃盗事件。もしかしたらテロ等準備罪が初めて適用される事件になるかもしれません。

それにしても、北朝鮮韓国支那中国に関する犯罪事件は消されやすいのでしょうか?検証してみます。

ドンキホーテで万引き目的で来日した韓国人が医薬品を大量万引き

8月11日の13時台にUPされたニュース記事。

紙媒体の朝刊には載っていたのでしょうか?

記事を要約すると

  1. 犯人は韓国籍
  2. 万引き目的で来日した
  3. 日本や母国で転売しようと思っていた
  4. ドンキホーテ道頓堀店で52点の計約12万円相当が被害に
  5. 同店では8月9日だけで150万円相当の被害に遭っている

これはおそろしい事件ですね。

150万円ということは、他にも犯行を行った者が居るということであり、これらの者の繋がりが当然懸念されます。そうすると、あのテロ等準備罪が初めて適用される事件になるかもしれません。

ライブドアニュース、yahooニュース、MBSでも当該記事が載せられています。

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812105950/http://news.livedoor.com/article/detail/15145482/

魚拓:http://archive.is/mm3RZ

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812113947/https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E3%83%BB%E9%81%93%E9%A0%93%E5%A0%80%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%81%A7%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81%E3%82%92%E5%A4%A7%E9%87%8F%E4%B8%87%E5%BC%95%E3%81%8D-%E5%AE%B9%E7%96%91%E3%81%AE%E9%9F%93%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%80%8C%E8%BB%A2%E5%A3%B2%E7%9B%AE%E7%9A%84%E3%81%A7%E7%9B%97%E3%82%93%E3%81%A0%E3%80%8D%E4%BE%9B%E8%BF%B0-%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C%E8%AD%A6/ar-BBLMbff?ocid=st

記事URLが日本語ドメインなので、こんな風に変換されてしまいます。

テロ等準備罪の適用対象犯罪に窃盗罪は入っている

テロ等準備罪=組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律を見て確認しましょう。

第六条の二 次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団(団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。次項において同じ。)の団体の活動として、当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を二人以上で計画した者は、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、当該各号に定める刑に処する。ただし、実行に着手する前に自首した者は、その刑を減軽し、又は免除する。
一 別表第四に掲げる罪のうち、死刑又は無期若しくは長期十年を超える懲役若しくは禁錮の刑が定められているもの 五年以下の懲役又は禁錮
二 別表第四に掲げる罪のうち、長期四年以上十年以下の懲役又は禁錮の刑が定められているもの 二年以下の懲役又は禁錮

第六条の二第一項第二号の別表第四を見ていきましょう。

別表第四(第六条の二関係)
一 別表第三に掲げる罪(次に掲げる罪を除く。)

除外対象には窃盗罪は入っていませんので、別表第三を見ていきましょう。

別表第三(第六条の二関係)
一 省略
二 省略
 ネ 刑法第二百三十五条から第二百三十六条まで(窃盗、不動産侵奪、強盗)

別表第三第二号のネに規定されています。

では窃盗罪の刑の長期はいくらか?刑法235条を見てみます。

(窃盗)
第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

長期が「十年以下」なので、「四年以上十年以下」の要件に該当していますね。

したがって、本件はもしかするとテロ等準備罪が初めて適用される事件になるかもしれません。

組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律が適用になるためには

窃盗罪が同法の対象になるとしても、組織的犯罪集団の要件をみたすかが問題です。

第六条の二 次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団(団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。次項において同じ。)の団体の活動として

「団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるもの」

仮にそれらしい組織的な犯行という事実があったとしても、この解釈問題となることが予想されます。

日本の司法は同法の適用に消極的と思われるので、果たして適用はあるのか…

既に消されている記事

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00023885-mbsnewsv-l27

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6293101

2018年8月12日20時時点。この二つは消されています。

ツイッターで検索すれば、当該事件についての記事だと分かります。

残念ながら魚拓は見つかりませんでした。

なお、読売新聞オンラインでは、当該記事は見当たりませんでした。紙媒体の朝刊か夕刊、明日の記事には載っているのでしょうか?

他の新聞、報道はどうか

産経新聞は基本的に記事URLを消さない(記事の内容の修正はするが)方針なので、数年前の記事でもリンクが有効です。

しかし、他の媒体では記事はいずれ削除する方針であるところが多く、数日後であっても消されている場合が多々あります。

そこで、現時点で有効ではあるが今後はどうなるかについて検証するためにリンクを貼り付けていきます。私がツイッター上で発見できた媒体だけを上げています。地方媒体も含めるともっともっと多いでしょう。

朝日新聞の韓国人カップル医薬品大量窃盗事件の報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812111103/https://www.asahi.com/articles/ASL8C3T3BL8CPTIL00D.html?iref=pc_ss_date

魚拓:http://archive.is/t3Iqu

朝日新聞はWayback Machineで魚拓を取るとサイトの表示が崩れるので2つ魚拓を取っています。

yahooニュースはこちら

魚拓:http://archive.is/chsXh

毎日新聞の韓国人カップル医薬品大量窃盗事件の報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812110917/https://mainichi.jp/articles/20180811/k00/00e/040/299000c

MBSNEWSはこちら

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812113410/https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180811/GE000000000000023885.shtml

時事通信の韓国人カップル医薬品大量窃盗事件の報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812110445/https://www.jiji.com/jc/p?id=20180811125310-0027917589

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812110455/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081100335&g=soc

こちらの記事が12時37分と、全国的なメディアとしてはウェブ上での最速なのだろうと思います。

ちなみに時事通信はニュースサイトのyahooにも当該記事を載せています

魚拓:http://archive.is/f5rX0

Wayback Machineでは魚拓が採れなかったため、archive.isにしました。

読売テレビ

魚拓:http://archive.is/NxM6d

関西テレビ

魚拓:http://archive.is/v3RFR

神戸新聞NEXT

魚拓:http://archive.is/Z3Jex

他の内容の事件ではどうか?群馬のヘリ墜落事件

産経新聞は消えないのでいいとして

朝日新聞、毎日新聞、時事通信の自社サイトのみで検証していきます。

対象とした記事は、群馬のヘリ墜落事件です。

社会的関心が高い記事であること、事件という大きな属性で共通していることが理由です。

毎日新聞の群馬防災ヘリ墜落事件報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812122652/https://mainichi.jp/articles/20180811/k00/00m/040/122000c

 

朝日新聞の群馬防災ヘリ墜落事件報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812122701/https://www.asahi.com/articles/ASL8C55KVL8CUTIL00Z.html

魚拓:http://archive.is/iuNlI

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812122913/https://www.asahi.com/articles/ASL8C1Q0LL8CUTIL003.html?iref=pc_extlink

魚拓:http://archive.is/rSKrX

時事通信の群馬防災ヘリ墜落事件報道

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812123210/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081100250&g=soc

まとめ:北朝鮮韓国支那中国の記事は消されやすいのか?

サンプル数が少なすぎて、これだけでは判断できない、と言う人が居ると思いますが、そこまで暇じゃないので(興味がないので)これ以上のことはしません。

この記事は期間を開けてから見ると、消された記事が多くて味わい深いかもしれません。そのために魚拓です。 

以上

日刊ゲンダイフェイク:平野貞夫の「安倍総理を内乱罪で告発」が20万リツイートの嘘の論破を補強

平野貞夫フェイク

日刊ゲンダイが「平野貞夫のツイートが2日で20万件リツイート」とフェイクです。

日刊ゲンダイのフェイク記事:2018年8月12日

日刊ゲンダイ平野貞夫安倍告発内乱罪20万リツイートのフェイク

2018年8月12日の日刊ゲンダイ:http://archive.is/R8TrC

20万件を超えるリツイートがあったというから

伝聞調でゲンダイの責任を回避するかのような書きぶりですが、20万件もリツイートされる政治系のツイートはトランプ大統領くらいでないとありえないので、これは嘘だなとピンとくる人が大多数だと思います。

ツイッターのアクティブユーザー数4000万ってことを知ってるんでしょうか?

平野貞夫のツイートのリツイート数は約3000

日刊ゲンダイ平野貞夫安倍告発内乱罪20万リツイートのフェイク

魚拓:http://archive.is/moB6u

画像は8月12日の15時頃のものですが。日刊ゲンダイが記事にしてから時間が経っているとはいえ、3500リツイートです。

政治系のツイートとしては、結構多い数字で、バズったと言っていい数字です。

なぜこれを20万と盛る必要があったのか……

安倍総理を内乱罪で告発を引用リツイートしている数

魚拓:http://archive.is/NPLBd

引用リツイートの可能性もある!

「たしかに…」

などと思うわけも無く、ツイートに表示されるリツイート数を私は「単純リツイート」と呼んでいるんですが、単純リツイートよりも引用リツイートが多くなることはほぼ0です。リツイート数が多ければ多い程その可能性はなくなります。

引用リツイート数も含まれているとすれば、残りの19万7000ツイートはどうやって把握したんでしょうか?

ここで、引用リツイートを検索する方法があるので試してみました。

引用リツイートを検索する方法

【url:「ツイートのURLのうちの末尾の数字部分」】

これが引用リツイートを検索する方法です。

平野貞夫の当該ツイートは「url:1027375507224973314」これで検索できます。

なお、私の本アカウントである@Nathankirinohaは、安倍晋三氏が告発されると喜ぶ連中からブロックされている可能性が高いと思ったので、まったく政治的投稿をしていない別アカウントから検索しました。

結果、8月11日の23時59分までに引用リツイートされた数は約80でした。

なお、この方法でも「鍵アカ」は調べられません。

「鍵アカの引用リツイートが含まれている!」と主張したい人はどうぞ(笑)

ツイッターからフェイスブックの連携は、現在機能していない

それから致命的なことに、現在、ツイッター⇒フェイスブックの連携機能は働いていないんですよね(笑)

この記事で指摘していますが、8月3日以降、フェイスブック側の仕様変更によって、ツイッターの投稿がフェイスブックに自動送信されなくなっています。

ということで、ツイッターの投稿がフェイスブック等で拡散しているとしても、それはかなり限定されていると言えます。

そもそもゲンダイは「リツイート」って言葉を使用しているんですが、フェイスブックとかLINEで「リツイート」なんて言葉は使いませんから、専らツイッタランドの世界の話なんですが。

アクロバティック擁護しようとして無理な文章になっていますね。

まとめ:日刊ゲンダイの「20万リツイート」は完全フェイク

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ちなみにこのアカウント、「肉球新党」と名乗っていました。これは政治的な集団です。ツイッタランドでちょくちょく見かけます。

LGBTのデモに肉球新党の幟を上げて参加していた連中ですから、安倍総理が告発される人間が多いとうれしいんでしょうね。

でも、アクロバティック過ぎる発言はあなたがたと同じ政治思想の人たちまで信憑性がなくなるので辞めた方がいいですよ。

なお、「インプレッション」であれば20万という数字は妥当かつ十分あり得る数字なので、ゲンダイが「インプレッションと間違えました」と訂正謝罪する可能性がありますが、上記のアクロバティック擁護は訂正のしようがありません。

以上

サマータイム反対/賛成論:NHKアンケート調査の質問文と経済効果試算

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サマータイム実施について日本国内がざわついています。

サマータイム実施の問題点については各論者が説得力のある説明をしていますが、ここで一元化を図るとともに、元々の報道の理解と含めてまとめていきます。

サマータイム実施は導入方向と決まったわけではない

産経新聞2018年8月6日

五輪組織委員会の森喜朗会長は先月27日、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相にサマータイムの導入を要請した。これを受け、政府・与党で検討したところ、国民生活に直結する案件だけに、政府提出法案ではなく、議員立法として超党派で成立を目指すべきだという方針に傾いたという。

森喜朗氏がサマータイム導入を要請したということ、政府与党は内閣提出法案ではなく、超党派で議論して議員立法のルートで行け、ということが分かります。

しかし、この報道は先走っていて、「政府としてサマータイム導入を目指すとの方針を決定したという事実はありません」「国民の日常生活に影響を生じ、大会までの期間が限られている」と2018年8月6日午前の菅官房長官の記者会見で菅義偉氏が明言しています。

安倍総理がサマータイム導入は国民の評価が高いと言ったか?

NHKは8月7日の昼のニュース番組と当日の記事でのみ『安倍総理が「サマータイムは国民の評価が高いと聞いている」と発言』と報じていますが、他の民放各社の報道では「国民の【関心】も高い」というものでした。

NHKが「評価が高い」と報じたのはこれのみで、それ以降は慎重な言い回しになっています。

NHKの報道には信憑性が欠けます。

したがって、サマータイムはネットでは大反対の嵐ですが、「安倍政権が推し進めようとしている、けしからん」といった批判はかなり論拠が危ないと思います。

議院内閣制を理解していないのか?

安倍総理はサマータイム法案をまずは超党派で議論するべきと言っています。

にもかかわらず、それを理解せずに「安倍総理」や「政権」「内閣」を非難している輩が多すぎて困ります。内閣=行政権の側と、内閣ではない国会議員=立法権の側という関係を理解してないですよね。

なお、「内閣としても検討するが」と言っているようですが、それは先行する自民党や各議員らでの議論の結果を受けての話なので、現時点で「内閣の側が推進しようとしている」という批判は的外れであると言うことは変わりありません。

NHKのアンケート調査の質問文

記事最下部ではサマータイム実施に賛成が51%、反対が12%、どちらともいえないが29%とあります。なんと賛成が多いということで、いったいどういう調査方法を行ったのかが気になりましたので調べました。

「2018年8月政治意識月例調査」調査結果】という資料を見てみます。

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上図を見ると、『暑さ対策として』『夏に生活時間を早める「サマータイム」を導入すること』という言い方になっています。

「暑さ対策として夏に生活時間を早める」とだけ聞いて、欧米が実施しているところの「人間が活動する時間帯の日照時間を多くして社会全体が機械システムに含まれている時計そのものを変更する」という意味のサマータイムを認識した上で解答していた者がどれだけいたか、私は疑問です。

この調査はランダムに選択した固定電話と携帯電話に電話をかける「RDD」という方式が使用され、全国18歳以上の男女2162人が回答していますが、上記のような意味で受け取っていたでしょうか?

そもそも欧米がサマータイムを実施している目的は以下です

  1. 人間が活動している時間帯に日が出ている時間を多くすることで
  2. 照明用の電気使用の節約
  3. 交通事故や犯罪発生率の低下
  4. 活動時間の増加による経済活性化
  5. 余暇の充実

暑さを避けるため」という今回の目的とは全く異なる目的です。

そもそも欧米のサマータイムを知らなかった者も居るでしょうし、欧米のサマータイムを知っている人は、今回はそういうものではなく単に「人が行動する時間を意識するだけで変えよう」というものと認識していて、「機械システムに含まれる時間も変更する」というところまで頭が回っていた人が多かったか?というと、そうではないと思われます。

サマータイムについての議論が充実してきた段階で再度アンケートを実施すれば、全く違った結論になるのではないでしょうか?

なお、朝日新聞もRDD方式で調査を行っており、同じような結果となりましたが、質問に誘導が含まれているという指摘はNHKのものと同様です。

魚拓:https://web.archive.org/web/20180811072029/https://www.asahi.com/articles/ASL855GWDL85UZPS007.html

サマータイム実施の問題点

各所から日本におけるサマータイム実施の問題点が指摘されています。

サマータイム導入のコストと犠牲

上原哲太郎氏による日本におけるサマータイム実施の困難性についてのスライド。

  1. インフラ内時計の修正にSEが大量に必要、時間が足りない
  2. 世論の支持があるというのは誤解で、国民は理解していない
  3. 海外は情報機器が普及する以前に夏時間実施しておりプログラミング対応されている
  4. サイバーテロのおぜん立てになってしまう

これらがまとまっています。

SEの方々の観点からはかなり詳細な突っ込みがありますが、ここでは割愛させていただきます。 手頃な解説としては以下が私には分かりやすかったです。

サマータイム実施の経済効果の計算方法と根拠の不足

第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストは、サマータイム導入で、個人消費が押し上げられ、年間7千億円の経済効果があると試算している。

経済系の方が試算をしているデータがありますが、それについてもいろんな突っ込みがきています。

第一生命経済研究所の永濱利広の試算

第一生命経済研究所の永濱利広氏の試算はこちら

魚拓:https://web.archive.org/web/20180812002629/http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/pdf/macro/2018/naga20180808summer.pdf

サマータイムの試算:第一生命研究所永浜利広

図をみればわかるのですが、サマータイムの経済効果の試算は「日照時間が増加することで余暇が増える」という大前提があり、それが崩れてしまっては成り立たないということです。

日本の夏の場合、他の国のように日陰に入れば湿度の低い快適な者ではありませんから、日照時間が増えることで余暇が増えるという理屈が成り立つのか疑問です。

ちなみにこの人の試算は「余暇が増えることが絶対条件」と本人が言っています。

本人もそんなに本気で試算通りの経済効果が出るとは思っていないんじゃないでしょうか?
※8月16日の「モーニングショー」の解説で永濱さんが出演し「サマータイムは反対です」と明言しました。

ちなみに日本の気候の海外との比較と経年変化については以下で一部まとめています。

永浜氏の「サマータイムの試算」は単なる日照時間増加の試算

上記の試算の評価を別の観点からすると、永浜氏が示しているのは日照時間と消費の関係のみであり、夏の場合にどうなるか、気温が高い場合にどうなるか、については全く触れていないということが言えます。

仮に夏は一年の中で日照時間が長いから消費が増えるというのであれば冬は消費が減るはずだが、決してそうではない。この点については他の論者も指摘しています。

魚拓:https://web.archive.org/save/http://wedge.ismedia.jp/articles/-/13646?page=3

過去に行われた試算

第一生命経済研究所では2005年にもサマータイムについて試算がなされていましたが、これについても疑問視されています。魚拓:https://web.archive.org/web/20180812003507/http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2005_010.pdf

オリンピックに対する効果

当たり前な話として、サマータイムで時間を早めると、たとえば17時に行われる予定だった競技は15時という暑い時間帯に行われることになります。

こうした意見が起こったためか、なぜかオリンピック用に提唱されたサマータイムが恒久的な制度として設けようという意見があるかのように一部報道されているところです。

五輪サマータイム「党で議論を」|NHK 首都圏のニュース

会談のあと森会長は記者団に対し、「オリンピックでサマータイムを導入することを日本のレガシーとして使ってほしい」と述べた

これは囲み取材で発言していたので間違いないですが、早くも目的が揺らいでいておかしいです。

日本でサマータイムを導入する意義の薄さ

サマータイムは基本的に高緯度地域で導入されています。そのため、夏に時間をずらすことでの恩恵が得られやすいということがあります。日本の場合、北海道が欧州のフランスースペインあたりの緯度に相当するので、それ以外の地域ではあまり恩恵を受けられません。

日本ではかつてGHQ占領下でサマータイムが実施されていたが、不評だった。

占領解除のタイミングでサマータイムは廃止されたという事実があります。

海外でのサマータイム撤廃論議

サマータイム導入論議は海外の事例を参考にしていますが、その海外においてもサマータイムによる経済効果に疑問符がついており、撤廃するべきではないかという議論が湧き起こっています。

ここで紹介されている事例は白夜のあるフィンランドの事例です。

白夜地域の場合、ほぼ一日中日照時間があるので、わざわざサマータイムを実施しなくても日照時間は確保されている。単なる時計合わせの手間がかかるだけ、ということで、フィンランド国民からは不満だそうです。

結局のところ、その国の気候、諸条件を考慮してサマータイムの効果を考えないといけないということですね。

※追記:EU欧州委員長が夏時間廃止を検討

サマータイム廃止支持が84% EU欧州委 意見公募の暫定結果を発表 - 産経ニュース

EUはサマータイム「廃止目指す」 欧州委トップが表明 意見公募も8割超が「廃止」 - 産経ニュース

欧州委はこのため8月半ばまでの約1カ月間、意見公募を行い、過去最大の460万件以上の回答が寄せられた。正式な結果はまだ発表されていないが、独メディアは関係筋の話として8割以上がサマータイム廃止を支持したと伝えた。

サマータイム廃止は世界的流れなのかもしれません。 

まとめ:ITジャーナリストの宮脇睦を見よ

サマータイム実施は正しいか?

この答えはサマータイム実施に肯定的な論評を書いている自称ITジャーナリストの宮脇睦の論を見れば自明ではないでしょうか?

その完璧さを求める性向が、ひとつの不備を見つけると全体に当てはめ、そして「サマータイムにシステム改修が間に合わない」という暴論を新聞が拡散し、みなが根拠無く同意し、先送りされてきた。これが「平成サマータイム議論」です。

こうした日本人の性向、習性からサマータイムは難しいのですが、反面、本来的な日本人が兼ね備えている「不便を楽しむ」ことができればサマータイムなど難なく乗り切れることでしょう。

以上

NHKフェイク?『安倍総理が「サマータイム導入は国民の評価が高いと聞いている」と発言』

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NHKが8月7日の昼のニュースで『安倍総理が「サマータイム導入は国民の評価が高いと聞いている」と発言』と報道しました。

しかし、この情報の信憑性には疑問が生じています。

他の報道機関の報道をまとめて整理していきます。

NHKの放送

 魚拓:http://archive.is/TTFrU

この投稿時間からわかるように、NHKが当該報道をしたのは8月7日の昼です。

なお、当日の朝と夜のニュースを確認しましたが(ニュース9、ニュース7)、この点についての放送は確認できませんでした。

『安倍総理が「サマータイム導入は国民の評価が高いと聞いている」と発言』はテロップのみ

気になるのは、NHKが報じたのは安倍総理の生の発言の音声ではなく、NHKの報道の中でテロップが表示されただけということです。

この「安倍総理の発言とされるもの」を取り上げている各所のニュースサイトやブログでは、NHKの報道のテロップ部分しか載せていません。

テロップ詐欺の手法は報道各社が一般的に行っているということを知っている人であれば、この情報の信憑性に疑問を持つのが自然です。

また、NHKは文章でも「国民の評価が高い」と報じています。

しかし、これ以降のNHKの放送や記事では、「国民の評価が高い」という言葉は出てきません。

他の放送局の報道は「国民の関心も高い」

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「サマータイム導入は国民の関心も高いと聞いている」

サマータイム導入についての安倍総理の発言は、「国民の【関心】も高いと聞いている』という報道が圧倒的多数です。

FNNプライムオンライン

日テレNEWS24

ANNニュース

この発言は、森喜朗氏との会談の中で為されたものであるという点が重要です。

会談内容を誰かが把握し、それを報道各社に伝えたというのなら、NHKと民放が異なる認識になるはずがありません。「壁に耳」でNHKだけが「評価が高い」という発言を拾ったというのも非常に疑問です。

まとめ:NHKのフェイクか

サマータイム導入について、NHKのアンケート調査結果から「国民の評価が高い」と言うことは、そこまでおかしな話ではありません。

しかし、このアンケート自体に疑問点があるということについては別稿で論じます。

さらに、「安倍総理がそのような発言をしていた」ということについては、他の報道機関の報道を見る限り、やはり疑問です。

NHKがどういう意図であのようなテロップを表示したのかわかりませんが、6日午前の菅官房長官の記者会見では「政府としてサマータイム導入を目指すとの方針を決定したという事実はありません」「国民の日常生活に影響を生じ、大会までの期間が限られている」と発言しています。

このことからも、安倍総理が「評価が高い」と発言していたというのは信憑性にかけると言えるでしょう。

さらに、仮に安倍総理が「国民の評価が高い」と発言していたとしても、政府の方針としては何も決定していない、導入方向であると決定しているわけではないということは確実です。

「安倍晋三がサマータイム導入を進めている!けしからん!」

と言いたいがためにNHKのテロップを持ち出しているのは、恥ずかしいから辞めた方がいいんじゃないでしょうか?

以上