不適切認定される原因
※本記事は2017年時点のTwitter上の挙動について説明するものですが、2022年にTwitter社がイーロンマスク氏に買収されてから、様々な「操作」の事実が明らかになりましたので、その点も追記しています。記録の意味でも本記事はそのまま残します。
- 【2017年時点】不適切認定される理由、原因
- どうすれば直る?設定の変更方法
- プラットフォームによる影響 ?:アプリとブラウザ
- どのような内容であれば不適切認定されるのか
- 小括:アプリとブラウザの基準の違いではない
- 2017年時点のTwitterの挙動、仕様:FB連携設定と遷移リンクが原因の可能性
- 特定ユーザーの投稿が手動で狙い撃ちされている可能性
- ※追記:2017年4月現在のyahooのコメント欄の仕様について
- 結論:「仕様」
- 2017年4月20日追記:百田尚樹さんの事例
- ※2024年追記:イーロン買収後のTwitterで判明した事情
【2017年時点】不適切認定される理由、原因
「このツイートは、不適切な内容が含まれている可能性があるため表示できません。」
twitter上の設定を可能にしている方は何ら関係の無い話ですが、この表示になる原因について結論から書くと以下になります。
- twitterアプリやWEBブラウザ版ツイッターの設定
- FacebookとTwitterの連携設定の仕様
- 画像に赤枠などの編集がかかっており、それがグロ画像のように認識される
これらの点について、ある程度の情報が溜まったので、検証過程をお伝えします。
他の ツイッターに関する記事はこちら
どうすれば直る?設定の変更方法
- 自分のアカウント画像をクリックするなどして設定画面へ
- 「設定とプライバシー」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- セキュリティ項目の「不適切な内容を含む可能性のある画像/動画を表示する」の部分の四角にチェックを入れる。
これで完了です。不適切云々の表示はなくなります。
ただし、「twitterアプリ」上の操作では、「不適切な内容を含む可能性のある画像/動画を表示する」の表示がされません。実質上、twitterアプリ内の操作だけでは解決できないことになります。アプリで見てる方は、サファリなどのWEBブラウザから設定を変更してください。
私が知らないだけかも…それにしても不親切ですね。
プラットフォームによる影響 ?:アプリとブラウザ
じつは、「不適切表示をする」にチェックを入れていない場合でも、閲覧するプラットフォームによっては普通に表示されている場合があることを見つけました。
- 携帯電話のtwitterアプリから閲覧
- 同じ携帯電話でもサファリ等のWEBブラウザからtwitterを閲覧
- PCやタブレット等でWEBブラウザから閲覧
これらの内、1番の場合だけ、不適切認定がされる場合があるということがわかりました。
つまり、
twitterそのものorアプリの仕様の問題
であるということになりそうです。
どのような内容であれば不適切認定されるのか
2017年4月現在、投稿内容自体には何ら問題がないにもかかわらず、不適切認定されて、設定によっては表示されないという問題が発生しています。
先日の私の日記でも紹介した軍事アナリスト、小川和久氏のツイートが、設定によってほぼ不適切認定されているのでいい例だと思い紹介します。
事例1:fb.me/6moZuTBpY
スマホアプリの表記
WEBブラウザでの実際の表示
不適切表示されたのは、「fb.me/6moZuTBpY」という投稿です。
これは、Facebookページへの遷移リンクなのですが、この中身は以下です。
※動画です。
これを見ると、軍事的な動画であることから不適切認定されているんでしょうか?
事例2:fb.me/6ByiflF4l
スマホアプリの表記
WEBブラウザでの実際の表記
不適切表示されたのは赤枠部分の「fb.me/6ByiflF4l」という投稿です。
同じくFacebookページへの遷移リンクですが、この中身は以下です。
「韓国側の理解不足」という表現が不適切なのでしょうか?
思い当たるものは、これしかありませんが、なんだか違和感があります。
事例3:fb.me/3orhDlQgN
事例2の画像で緑枠で囲まれた投稿部分のリンク(アプリでいうと一番下のツイート)ですが、内容は以下です。
この内容で不適切表記されている。内容の何が問題なのかわかりません。
比較事例
北朝鮮+「最悪」というマイナスワードがついているが、これはいいらしい。
小括:アプリとブラウザの基準の違いではない
アプリを使用するか、WEBブラウザか否かで不適切判断の基準が事なるということではないと思われます。
同時に、携帯電話そのもののセキュリティ設定とも無関係であることがわかりました。とすると小川さんの他のツイートと異なることは、遷移リンクを張っていないということ。
他の投稿でよく貼られている 「sriic.org/ 」というリンクですが、これでも不適切表示でしたから、fb.meという短縮URLが問題であるということでもありません。
2017年時点のTwitterの挙動、仕様:FB連携設定と遷移リンクが原因の可能性
twitterへの投稿が、Facebookの投稿からの連携設定で行われていること、且つ、投稿に遷移リンクが含まれていることが原因である可能性があります。
問題状況を整理すると以下です。
- twitterアプリで投稿を閲覧する際
- 設定を「不適切表示」可能にチェックを入れていない状態で
- facebookの投稿をtwitterに反映させる設定をとっている投稿者のタイムライン上に
- 遷移リンクの文字列が表示されている
これらの条件が満たされている場合に「不適切表示」されていると思われます。遷移リンク先の文字列、情報には何ら不適切と思われる表現がないと思われるものもあります。
上記の内、「3facebookの投稿をtwitterに反映させる設定をとっている投稿者のタイムライン上に」「4遷移リンクの文字列が表示されている」という部分について。 なぜこれらが原因と考えられるのかと言えば、フェイスブックの短縮アドレスのみを投稿している方でも、不適切表示されない方がいらっしゃるからです。
その代表が、経済評論家の上念司さんのツイートです。
上念司さんは、Facebookの投稿において自己が経営しているフィットネスクラブ(ファイトフィット)の画像等を紹介していることがありますが、これはことごとく正常な表示でした。
上念さんは、おそらくtwitter上にfacebookの短縮URLを張り付けていると思われます。
つまり
- 小川:facebook ⇒ twitter
- 上念:twitter ⇒ facebook
このような投稿形態であるということです。
これが原因でなかったなら、もうよくわかりません。
では、以下の項のような可能性は在り得ないのでしょうか?
特定ユーザーの投稿が手動で狙い撃ちされている可能性
ありえません(笑)
よく、「反日勢力に都合の悪い投稿、投稿者の発信が邪魔されている」と言われますが、そのような思想をもってなおかつ手動でやれるような人的資源があるようでしたら、トランプ大統領のアカウントや私の発信まで全て吹き飛んでますよ(笑)
なお、yahooニュースのコメント欄では
1:北朝鮮、韓国やそれに類するワード + 2:マイナスワード
厳密ではありませんが、大体この組み合わせで不適切認定されます。文脈として繋がりがなくても問答無用です。ただし、これもシステムが文言検索で機械的に処理しているだけです。
※追記:文言検索の設定自体に問題があると思われる場合が、特にフェイスブックではありますが、ここではツイッター上でフォロワー数が2桁の人も同じ状況にあるものを検証の対象にしているので別問題として捨象しています。
まぁ、過去に大人のおもちゃ(意味深)になった「ゴル☆スタ」のように、規模の小さいWEB社会であれば、運営が手動で規制、罰を与えることは可能であるため、そのようなことはあるでしょうね。
※追記:2017年4月現在のyahooのコメント欄の仕様について
yahooコメント欄の仕様は変更されています。上記に示した例は、2015年初頭のものでした。
過去には「不適切な表現を含む可能性があります 」という表示があり、クリックで中身を見れることがありましたが、現在ではそのようなことは見ることがありません。機能が削除されたのかはわかりませんが、この件について検索をかけると2014年くらいまでのものが最新です。
例えば2015年の時点では
「日本国内にも韓国人や在日たくさんいますからね約3000万人といわれています」
という表示が不適切認定されていました。
以下魚拓
上下の画像は、同じコメントを映したものです。
日付は右下にある通り2015年1月8日のものです。
2017年4月では
『古巣への敬意を欠かないチョンテセにブーイングとか、こういうことをする一部の清水サポは酷いな。腐ってる。北朝鮮人として在日として真摯に生きていた彼の思いを抹殺することになる。どんな国の人間でも一定程度の馬鹿がいるが、それがこういうところにあらわれてしまったのはとても残念です。こういうサポこそが反日であり、マスメディアはもっとこの件を問題にすべき。 』
このような表記でも不適切認定されません。
これは、検索機能の技術の進歩によって、検索の精度が上がったためと思われます。
以上、ここまでyahooに関する話でした。
以下、ツイッターについての話題に戻ります。
結論:「仕様」
- アプリの方は設定変更をすれば解決できる
- 直接の原因はfacebook⇒twitter連携の影響である可能性が高い
少なくともtwitterやfacebookにおいては特定勢力による言論統制などではありませんので、疑心暗鬼になる必要はありません。
※追記:あくまで「ごく一部の場合を除き、大々的恒常的で手動による言論統制ではない」という趣旨です。手動ではなく、サービスの検閲システムが特定勢力にとって都合の悪いものを機械的に排除するように作られていた/作られているということは有りうることであり、それはまた別の問題です。
画像編集については以下の別記事と追記を参照してください。
2017年4月20日追記:百田尚樹さんの事例
2017年4月19日現在、百田尚樹さんの投稿でも不適切表示されており、フォロワー等の対応に苦慮されていました。
不適切表示されている投稿はこちらです。
百田さんの引用リツイートの投稿に含まれる、他人の投稿の中身は以下です。
「fb.me」が含まれており、遷移先はフェイスブックでした。
やはり、この方も小川和久さんと同様の投稿形態であり、このような投稿が直接の原因であるということがほぼ確実だと思われます。更に、この事例により、引用したツイートの中身によっても不適切認定されるということがわかりました。これも、投稿者が悪いのではありません。
ツイッターとフェイスブックの連携による不具合でしょう。
また、何度もいいますが
「投稿に対して多数の通報をされたから」
「特定勢力による手動の言論弾圧だ!」
「サイバー攻撃だ!」
この可能性はありません!!
何度もいいますが、この日記では一般的に起きている現象について検証しています。
もしそうであるならば、トランプ大統領や桜井誠さんのツイッターの投稿で見れなくなっているものが大量に発生しているはずですが、そうなっていません。
今一度、冷静になって事態に向き合ってください。この発想でいる限り、問題解決ができる可能性は永遠にゼロ!です。
なお、この問題は設定変更で解決できてしまうので、ツイッターの側も積極的に解決しようとしていないのではないかと思われます。フェイスブック側との連絡調整もあるはずですから、面倒であり、優先順位としては低いと思われるからです。
※2024年追記:イーロン買収後のTwitterで判明した事情
2022年、イーロンマスク氏によるTwitter社買収により、左派メディアがトレンド入りしやすい構造だったということが判明し、さらには様々な介入があったことが暴露されました。
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※※追記終わり※※