事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

共同通信が印象操作:杉田水脈が「在日ヘイトも言論」と言ったかのようなタイトル

いじめの構図

杉田水脈が「在日ヘイトも言論」と言ったかのようなタイトル

https://archive.is/o5ZQQ

杉田水脈氏「在日ヘイトも言論」 「意見尊重を」と投稿 2023/11/15 共同通信

11月15日、共同通信が『杉田水脈が「在日ヘイトも言論」と言った』かのようなタイトルの記事を書いています。記事本文では「在日ヘイトも言論」とは書かれていません。

X内だけでも本当に「そういう投稿をした」と理解した者が攻撃を加速させています。

https://archive.is/qBJ9U

https://archive.is/SkoAE

共同全体が桜ういろう化したか。

共同通信という外信社の記事なので、全国のローカル紙だけでなく、ロイター通信などの海外メディアの日本語版でも取り上げられています。

2023年11月15日 / 8:00 午前 / UPDATED 2日前 杉田水脈氏「在日ヘイトも言論」 By 共同通信, Kyodo ロイター

共同通信が印象操作:元投稿は「特権があるという意見を尊重せよ」

https://archive.is/vGB7G

https://archive.is/nD26u

杉田議員の当該X(旧Twitter)投稿は、『「特権がある」という意見を「ヘイトの扇動」と決め付け、黙らせようとする報道機関があることに大変驚いています。』『一方の否定から入るのではなく、相手の意見を尊重し、言論と言論でやり合うのが正しい姿だと思います』というものでした。

共同通信のやり方は印象操作でしょう。

たとえば、この項の見出しに「特権があるという意見を尊重せよ」と書きましたが、もちろんこの通りの投稿があったわけではなく、上掲の文章の本質部分を要約したものであり、そこに投稿内容に関する「自身の解釈の付加」はありません。(杉田氏の投稿文章について何が中心・本質部分なのかの解釈があるだけ)。

しかし、共同通信は、「特権がある」という発言に関して、『それは「在日ヘイト」である』、という独自の見解を付加した上で、「そのような性質の発言を杉田氏がした」という意味でタイトルのような書き方をしています。

杉田「在日特権とは言ってない」:朝鮮商工会と国税庁の「5項目の合意」

共同通信『杉田水脈議員が「在日特権存在する」ヘイト扇動』:朝鮮商工会と国税庁の「5項目の合意」

共同通信の言う杉田水脈議員の投稿は、11月3日に「差別に関わる利権や特権は実際には存在します」として元産経新聞記者の三枝玄太郎氏のYoutube動画をシェアしたものです。

共同は「同和利権」には反応せず否定しないのはちょっと面白いですが。

そして、三枝氏が言うところの「在日特権」とは、朝鮮商工会と国税庁の「5項目の合意」を指します。

日本政府・国税庁は公式見解としては「5項目の合意」の存在を否定する答弁が続いています。

また、杉田氏は「在日特権とは言ってない」、という投稿をしています。

これはその通りなのですが、「在日特権とは言ってない」はあまり重要では無いというか、中身の話をすれば良いのに、という感じです。

デタラメな「在日特権」の言及により妨害行為となっている自称保守界隈

上掲ツイートの引用元やリプライ欄を見れば分かる話ですが、「在日特権」とだけ言って、その中身について確認しない人たちがいます。

また、まったく在日特権という事実が無いもの、在日特権と言う評価が適切ではない主張が横行しています。

事実があるのが前提ですが、「在日特権」は、本来は定義が無い言葉なんだから、ある事実関係に関してそれを特権と呼んで評価するのが妥当かどうかという話。

「特権」は一般的には、社会の中で同じ扱いを受けるべき集団或いは構成員が、他の集団・構成員よりも特別の優遇を受けている状態、みたいな意味で日常では使われています。

憲法上は国会議員の不逮捕特権と免責特権が規定されていて(他、特権の禁止が書かれている)、法的な「権利」の意味です。が、日常用語としての特権は法的権利に限らない。

在日特権は特別永住者(の中でも特に在日コリアン)に対して使われる事が典型例ですが、それと比較されるのは他の外国人や日本国民。

「特別永住者全体や在日コリアン全体が優遇を受けてるわけでは無いから不適切だ」という批判はよく見られます。それは相当数の「在日特権だ」という主張に対して有用だと言えますが、大多数が恩恵を受けている話については妥当しない反論です。

ネット上で多く拡散されている「在日特権」の話があまりにもデタラメなので単語だけで忌避されていますが、「在日特権」の主張者も批判者も、具体的な中身を語らないと意味がないです。

「叩いていい奴認定」による「いじめの構造」である杉田水脈バッシング

「叩いていい奴認定」された相手には容赦しないのがメディアですが、杉田議員に対する特定のメディアからの攻撃や、ネット上の攻撃は、今に始まったことではありません。その認定の背景に犯罪行為があったわけでも無いのに異例であると言えます。
他者に対する侮辱で民事訴訟で敗訴したことなどはあり、一定程度の批判が生じる責任は彼女にあるが

明確な「いじめ」の構図であって、教育界や人権界はこれにこそ抗議すべきなのに、『ナニカ』におもねってるのか知りませんが、そうした事は為されないんですね。

colabo仁藤夢乃氏、社民党伊是名夏子氏がネットで総叩きされたことには「女性叩き」だとして擁護してた人らも、いまのところ無視しているようですが、不思議で仕方がありません。

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