事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

月刊WiLL8月号の深田萌絵「ファーウェイスパイの背乗り疑惑」記事が支離滅裂でむせる

月刊WiLL8月号の深田萌絵「ファーウェイスパイの背乗り疑惑」記事は支離滅裂です。

端的に指摘します。

月刊WiLL8月号の深田萌絵が言う背乗り疑惑とは?

月刊WiLLの紙面上では「X氏」と伏字になっていますが、彼女がブログやツイッターで散々発信していることなのではっきり言うと、これは藤井一良氏との係争事案になっている件について論じています。

この事は藤井一良氏も自身のブログやツイッターで反論してます。

藤井一良氏は元日本兵の中国残留邦人である藤井治氏の孫です。

中国残留邦人の戸籍事務の特殊性を知らなかった深田氏の勘違い・捏造であることは確定しています。

深田萌絵、中国残留邦人・孤児の定義を捏造し、藤井一良に関して支離滅裂な文章を書いてしまう 

深田萌絵、藤井一良さんの動画をろくに見ないで藤井氏の主張を意図せず肯定してしまう

藤井氏の中国戸籍を取る目的で中国で訴訟提起していた

WiLL (ウィル) 2019年 08月号 雑誌 /ワック 
萌絵チャンネル大炎上!私の言い分 40ページ

もしかして、X氏が「中国名A」であり、父親が「中国名B」なのか。中国で訴訟を起こせば、X氏とX氏の父親の中国戸籍を取り寄せることができる。そこで筆者は中国での訴訟を決意し、弁護士に「中国名A」「中国名B」の戸籍謄本を入手するよう依頼した。その戸籍謄本にはX氏と同じ生年月日、同じ顔の人物の写真が貼られ、日本名はなく「中国名A」という名前で登録、民族欄には「汉(漢)族」、出生地には中国のある省が記されていた。

戸籍を取ることを目的に中国で訴訟を起こしたということを暴露しています。

これを平気で言い放つ深田氏と、それを載せてしまうWiLLは一体どうなってるのか?

戸籍の取り寄せは中国での行為のため日本法の適用はないのかもしれませんが、こうして取り寄せた戸籍を、深田氏は「WiLL増刊号」というYoutubeチャンネルの中で画像付で公開していました。
(藤井氏の中国名と民族籍、戸籍地、国籍と父親の中国名、民族籍、出生地の記載のみ、他はモザイク)

WiLL増刊号の編集長である白川司は「雑誌のWiLLとは無関係」と言い放ちましたが、WiLL編集部のツイッターが「弊社運営の」と言っていますので、ワック出版のWiLLとしての行為でしょう。

WiLL増刊号編集長の白川司「雑誌WILLは無関係」と強弁「橋下氏に何度も伝えた」と捏造

「ファーウェイスパイの背乗り疑惑」の論拠が支離滅裂

紙面では足立康史議員のツイートを引用して中国残留孤児の指摘に触れています。

にもかかわらず、深田氏は以下の主張をしています。

WiLL (ウィル) 2019年 08月号 雑誌 /ワック 
萌絵チャンネル大炎上!私の言い分 40ページ

だが、筆者の危惧は、繰り返しになるがX氏の中国戸籍には民族が「漢族」と記載されていたこと、さらにX氏父の中国戸籍の父親は、X氏の祖父の名前ではなく中国人名だったという点だ。X氏祖父の戸籍は本物でも、彼の戸籍が「死後」に乗っ取られている可能性はないのか。

これは深田自身が38ページで書いた記述と完全に矛盾しています。

日本から中国に移住してきた民族は「大和族」と呼ばれ、未識別少数民族であり、戸籍上は「汉(漢)族」 として記載するそうだ

 ※(漢)の前は汉(さんずいに又)

この認識があるのであれば、中国戸籍に「漢族」と記載されていたからといって特段に怪しむべき事情ではないと考えるのが通常です。

もはや何を言ってるのか自分でもわかってないのでしょう。

結局、たったこれらの事情だけでファーウェイのスパイによる背乗りの疑いを個人に対して投げかけていたということが判明したということです。

藤井氏の父親や祖父の中国名が存在する事実

藤井氏の父親や祖父の名前が中国名であったということも、残留邦人であるが故の事情によるものであるということは、有名なドキュメンタリー番組においても確認できます。

また、藤井氏の中国籍に中国名があったということについても、彼の経歴からすればおかしなことではありません。

藤井一良の出生についての正しい情報を公開致します - 藤井一良の風評被害対策ブログ(アルファアイティーシステム)

【Q&A回答】 藤井一良が以前、プロフィールに「防府市生まれ」と書いた理由につてご説明します - 藤井一良の風評被害対策ブログ(アルファアイティーシステム)

藤井氏の戸籍の取消しを家庭裁判所に求めていた?

おそろしい事を平気で書いています。

WiLL (ウィル) 2019年 08月号 雑誌 /ワック 
萌絵チャンネル大炎上!私の言い分 40ページ

問題の戸籍を取り消すために家庭裁判所にも訴えたが、「近親者しか戸籍修正の訴えはできない」と退けられた。

「訴えたが退けられた」というのが訴状を出したという意味なのかは定かではありませんが、突然他人の戸籍を抹消しようとするという行為には恐怖が湧いてきます

仮に戸籍が不正であるという証拠をつかんでいるという事であれば、検察に対して告発をすればいいのに、文中ではそのような事をしたという事実は書かれていません。

にわかには信じられない行為です。

まとめ:WiLLは廃刊してHanadaが隔週で出版すべき

その他、出生地の日本戸籍での記載やファーウェイに関する記述がありますが、ここでは触れません。これらは藤井氏への背乗り疑惑にかこつけて主張されているので、本論ではないと思います。

「WiLLがなくなると保守系の論客が発信する場がなくなる」 

こういう心配をする方が居るのはわかりますが、月刊Hanadaが人員を増やして出版回数を増やせばいい話だと思います。

WiLL8月号の深田氏の記事の末尾には編集部の注があり、X氏(藤井氏)に対して取材依頼をしている、とありますが、Hanadaで書いた方が良いのではないかと思います。

以上