事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」高市早苗「皇統は男系継承」:共同記事では書かれず

高市早苗自民党総裁選出馬会見

女系天皇を推したい共同。

共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」

動画の1時間29分15秒くらいから。

共同通信の鈴木記者は「皇統を守り抜くと仰っていたが…」として「女性天皇・女系天皇の是非は?」「安定的な皇位継承策についてのお考えをお聞かせください」などと質問。

高市議員「皇統は男系男子を長年引継ぎ守り抜かれている」

高市議員は「皇統は男系男子を長年引継ぎ守り抜かれている。私は旧皇族の皇籍復帰を可能にする案を支持してる。私たちの世代でこれをぶち壊してもいいのか。万世一系が天皇陛下の権威と正統性の源と考えている。」と回答。

なお、高市議員は動画の48分くらいで「皇統をお守り申し上げる」と発言していましたが、特に皇位継承問題と絡めた発言ではありませんでした。

共同通信の記事では皇位継承については触れずに報道

高市氏、総裁選出馬正式表明 都市封鎖法、早急に検討 | 共同通信魚拓

なお、共同通信の記事では皇位継承については触れずに報道。

共同通信の記者が質問したのに記事に載せないのって、いったいどういうことでしょうか?まとめ方は産経の記事と比べてみてください。

高市氏出馬会見要旨「新しい憲法制定に尽力」 - 産経ニュース

産経も「国防」関連の話が抜けているのが気になりますが速報としては十分でしょう。

なお、会見最後にはこんなことがありました。

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高市早苗総裁選出馬会見の終了後に横田一記者が「モリカケの再調査!聞こえないんですか!」と喚き散らす

高市早苗会見モリカケ

高市早苗議員が自民党総裁選出馬会見を行いましたが、頭のおかしな記者が。

高市早苗総裁選出馬会見の終了後に記者が喚き散らす

1時間52分50秒くらいからの問題。

高市早苗議員の自民党総裁選出馬会見について、進行役が質問を締め切ったあとに叫び出す記者が出ました。

高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声 - 産経ニュース

「モリカケの再調査!聞こえないんですか!」「安倍さんに言われたんですか!

モリカケの再調査!聞こえないんですか!」みたいな内容を、進行役の方がもう会見は終わりにしますと言っている中でも1分くらいずっと叫び続けていました。

高市議員は「聞こえたのでお答えします」として、森友の問題に関しては一人の公務員が追い詰められ、役所の正義を疑い悩み命を絶たれた気の毒な事件であり、まずはご遺族の方にお悔やみを申し上げる、私がやりたいのは文書の改竄が起こらない体制を作っていきたい、今は民事裁判になっているためお答えを差し控えさせていただきたい、といった内容を話しました。

その後もまた同じ記者が「安倍さんに言われたんですか!」などと叫び続けていましたが、高市議員は「私にとって新たな出発なのでやじらないでください」として切り上げました。

いったいどこの記者なんでしょうか?

なんか、このときと似てませんかね?

メディアの印象操作と言えば、安倍議員は「質問に答えてくださいっていう質問をメディアで流してそれを無視していく後ろ姿の絵が欲しい」ということをTVで指摘していました。

追記:記者の所属と名前と顔:フリーの横田一記者

横田一フリーランス:顔

https://www.youtube.com/watch?v=gl0nSyUt1bo&t=1s

横田一 (@yokotahajime) | Twitter

喚いていたのはフリーの横田一記者でした。

9月7日の立憲民主党の記者会見でも質問していましたが、声が同じです。また、Twitterでも複数、横田一を指摘する者がいました。

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ひるおび八代弁護士「韓国アイドルの中国ファンアカウント規制をなぜ日本でこんなに大騒ぎ?」

BTSのファンサイト規制、八代弁護士「なんで日本でこんなに大騒ぎ?」

微博=Weibo

騒ぎすぎ。

ひるおび八代弁護士「韓国アイドルの中国ファンアカウント規制をなぜ日本でこんなに大騒ぎ?」

TBSひるおび9月7日の放送で韓国アイドルグループBTSのメンバーであるジミン氏の中国のWeiboでのファンアカウントが60日間の発言禁止処分となった事案。

このファンはジミン氏誕生日を記念して韓国の航空会社の飛行機にそのメンバーの名前や写真のラッピングを施す募金を発表。1時間で230万元以上を集めたなどで注目され、中国メディアでは「推し活規制」に触れるとして議論になり、規制されたということです。

これに対して八代英輝弁護士は「韓国アイドルグループの中国のファンサイトを中国の当局が規制したっていうのを何で日本でこんな大騒ぎしなきゃいけないのか」と発言。

アメリカでの報道もあるが…

TBSひるおび!9月7日

恵俊彰氏は八代弁護士の発言を受けて「あとアメリカも報道してますからね」としていますが、八代弁護士は「そこが一番意味が分からないですね」と返答。

アメリカメディアが報じているというのは、BTSジミン氏のファンブル―プであるパク・ジミンBarの活動としてニューヨークタイムズ紙でバースデー広告を打ったことなどから当のニューヨークタイムズが関心を持っていたということでしょう。

Chinese Social Media Site Suspends K-Pop Fan Accounts

八代弁護士と日本メディアの韓国推し過剰報道について

『ひるおび!』八代弁護士が“韓国推し”を一刀両断!「歴史に残る名言」 - まいじつ

八代弁護士は過去にもBTSについて「かかってても、とばしますけどね。もう飽きちゃって」とし、韓国映画の「パラサイト」に関して他の出演者がべた褒めしているときにも「僕ダメでした」と番組中で発言するなどしていました。

日本メディアにおける過剰な韓国推し報道については本当に辟易とします。

BTS 中国 規制 - Twitter Searchで各メディアが大騒ぎしているのが分かります。

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クラスター発生のフェス波物語への経産省補助金3000万円交付取消し方針

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まあ当然ですよね。

波物語への経産省補助金3000万円交付取消し方針

NHK 愛知 野外音楽フェス 経産省が補助金取り消し 感染対策不十分 2021年9月7日 20時50分

愛知県常滑市で開かれた野外の音楽フェスティバルで、新型コロナウイルスへの感染防止対策が不十分なまま酒の提供も行われていた問題。

ー省略ー

経済産業省は事前の誓約を守っていなかったとして補助金の交付を取り消す方針を決め、7日付けで通知を主催者に送ったということです。

HIPHOPイベントのNAMIMONOGATARI=波物語への経産省補助金3000万円の交付が取消し方針ということで主催者(office keefの富永基煥こと鄭基煥 氏)に通知を送付したと報じられています(NHKの本URLは当初版より追記されている)。

クラスター発生のフェスでの酒類提供と停止のルール

この記事でも書きましたが、酒類提供の規制に関する状況はこの表の通りでした。

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波物語が開催された常滑市の愛知県国際展示場は新型インフル等特措法施行令6条の「展示場」に当たり、酒類提供の停止に関しては「働きかけ」という言葉が用いられ、「法的根拠の無いお願い」の性質でした。

この表は内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(8月25日変更)に基づく事務連絡(8月25日変更)とまったく同じ内容のものが愛知県でも掲載されていました。

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他方で、他の施設における酒類提供の停止は特措法45条2項や24条9項の「要請」の場合もあり、特に前者では3項で「命令」が可能で、それに反すれば罰則の規定もありました。

なぜ場所によって性質が異なる扱いなのか分かりませんが、当初、運営会社代表が「県は酒類提供は過度でなければ許される」と考えていたのは、イベントのガイドラインの記載を見て勘違いした可能性があります。

もっとも、補助金交付は政府との約束(誓約書を書いている)があり、それに酒類提供等が違反しているということのようですので、この点の勘違いがあったとしても、まったく同情の余地はありません。

酒類提供の停止にかかる特定都道府県知事の裁量

なお、内閣官房の事務連絡には以下書かれています。

④ 本目安の扱い
 本目安については、各都道府県において、感染状況に応じて、国として示した目安より厳しい基準を設定しうることに留意し、各地域の感染状況等に応じて、各都道府県が適切に判断すること。

特定都道府県知事は、基本的対処方針三(3)3) に基づき、前記①から③までに示した取扱いとは別途の取扱いを行うことができることに留意すること。この場合、要請を行う判断の考え方、必要性等について、対象となる事業者等に丁寧な説明に努めること。休業等の要請に応じている施設と応じていない施設との公平性を保つことができるよう、命令等の適切な運用を図ること。前記①から③までに示した取組よりも緩やかな取扱いを行うことは、慎重に検討するとともに、仮にそのような取扱いをしようとする場合には、あらかじめ国と十分に連携すること。 

基本的対処方針には「あらかじめ政府と協議し」と書かれていますが、その趣旨は「ぬるい対応をするんだったら事前に相談してね」であり、緊急事態宣言が出ている都道府県の知事が裁量でより厳しい措置を採ることは(憲法・その他法令に違反しない限りにおいて)可能だったということです。

今回、それをやるべきだったのではないか?という問題もあると言えるでしょう。

愛知県大村知事は自分に波物語の責任が無いと思ってる?:特措法の要請・命令 

イベント業界全体の信頼性の問題になってしまった

ロックバンド「打首獄門同好会」のギターヴォーカル・大澤敦史が運用しているアカウントで、「業界の信頼が崩れた」と嘆いています。

私もイベントの過度な抑制には反対ですが、デルタ株の感染力の高さもあり、開催時の観客らにはワクチン接種を必須にするなどの対策は必要だろうと感じています。

イベント開催に関しては波物語の問題を受けて内閣官房が「当該問題のある催物主催者等の情報を各都道府県と関係省庁間で共有すること。」とも書いてある通知を発しており、要するにブラックリスト作るぞって言ってます。

内閣官房が波物語にブチ切れ:イベント開催制限に関して都道府県に連絡も…

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伊是名夏子BBC出演「車椅子に一緒に子供が乗ってると怪訝そうな顔で見てくる」

伊是名夏子BBCに出演

伊是名夏子氏がBBCに出演していました。

伊是名夏子BBCに出演

https://web.archive.org/web/20210908003853/https://www.bbc.com/japanese/video-58431006

【2度目の東京パラ、障害者の環境は変わったのか?】というタイトルで2021年9月7日にBBC日本語版でUPされた記事。

東京は、世界で初めて夏季パラリンピックを2回開催した都市だ。1回目は1964年に行われ、2回目は今月5日まで開催された。

だが、日本に住む障害者の暮らしはどのようなものか、そして60年の時を経て、障害者に対する世の中の態度はどれほど変わったのだろうか?

20世紀の日本には、多くの国々と同様、障害者を法律や社会制度で迫害し差別した、暗い歴史があった。

現在ではその状況は改善されている。日本は世界でも数少ない、企業に一定比率の障害者雇用を法律で義務付けている国の一つだ。

しかし、BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員は、今なお障害者への偏見が日本の社会からなくなっていない様子を紹介する。

本文はこれだけですが、動画において発音されたものの書き起こしではなく、動画は独立した内容になっています。

「車椅子に一緒に子供が乗ってると怪訝そうな顔で見てくる」

伊是名夏子氏の日本社会における障害者への見方として以下の発言が収録されてます。

  • 障害者が子供を持つのは良くないと本音では大勢が思っている
  • 本当の障壁は日本人の大半が実際に障害者に会ったことが無いから
  • 車椅子を使っていると不思議そうな顔をして別方向に行こうとする
  • 車椅子に一緒に子供が乗ってると怪訝そうな顔で見てくる

「障害者が子供を持つのは良くないと本音では大勢が思っている」のテロップの際に伊是名氏が発しているのは"disable people"なので、直訳です。

ここは、本来は「遺伝性の障害・疾患については」ではないでしょうか

こういう言い方ではないのは、彼女の知識の問題なのか英語力の問題なのか知りませんが、単なる障害者で子供を持つのは良くないと大勢が思っているという話は、私の個人的な経験上の実感とはかけ離れた説明です。

「車椅子を使っていると不思議そうな顔をして別方向に行こうとする」という話と、「車椅子に一緒に子供が乗ってると怪訝そうな顔で見てくる」という話は、障害者だからというよりも、【伊是名氏の躾】に対する反応である可能性があります。

「日本人の大半が実際に障害者に会ったことが無い」ことが障害者への偏見を生んでいるという見方は、一つの見方だろうと思います。

ただ、偏見解消のためには偏見の対象となっている者を直に見る、会話するという経験をすることが必須だ、というような考え方では、説明できないことがあります。

戦後の旧優生保護法下では強制断種が行われていましたが、法案提出のきっかけとして浮浪兒の多くが精神薄弱者であったことなどが理由に挙げられていました。当時はそうした者を路上で多く見かける状況でした。伊是名氏の理論では、この場合に偏見の解消ができるらしいですが、果たしてそうでしょうか?

「障害者と会う」前提として、適切な教育とサポートが必要でしょう。

私は高校生時代に重度の精神障害を持つ方が入居する施設に1日見学に行ったことがありますが、職員の方々の振る舞いや言動に光を見たと同時に、自身に去来した想念を未だに留保し続けています。単に接して終わりではない。

なお、動画では「立つことが出来ない」= she can't stand とありますが、厳密には伊是名氏は一定程度は立つことができます。ただ、安定した日常生活を送るレベルで立つ行為が可能かというとどうやらそれはできないようなので、このような表現になっていても自然だと思います。

警察庁の安全利用マニュアルでは禁止行為の2人乗り

BBCに伊是名夏子が出演

電動車いすの安全利用に関するマニュアルについて|警察庁Webサイト

安全通行基本編では、トップに二人乗りの禁止を求めています。

「車椅子に一緒に子供が乗ってると怪訝そうな顔で見てくる」は、当たり前です。

警察庁のマニュアルに載っていなくたって、普通「車椅子に乗っかる」という行為は、車椅子利用者と子供と両方にとって危険ではないか?と思われるものでしょう。

伊是名氏の場合は98kgの電動車椅子なので、小さな子供が乗っかっただけでは車椅子自体が転倒することはないのだろうが、知らない人からすれば危険に映る。

また、それを知っていたとしても、「子どもが転落する」「子どもの身体や衣服が車輪に巻き込まれる」ことを心配する人も大勢いるでしょう。

それを「怪訝そうな顔をしてくる」としてるのは、まるで「障害者への偏見」であるかのように話を飛躍させているとしか思えません。

ルーパート・ウィングズフィールド・ヘイズ特派員

今回の記事は、パラリンピックを契機として日本における障害者の生活・扱いに関して論じるものですが、伊是名氏の発言と強制断種手術を受けた鈴木由美氏の訴訟に関する話に限定されており、日本の各種施設におけるバリアフリー化などは一切報じられていません。

ルーパート・ウィングズフィールド・ヘイズ東京特派員の記事としては以下のようなものがあります。

こういった記事を見て「彼は反日的だ!」のように言われるかもしれませんが、東京に居る海外特派員がこうなるのは日本のメディア業界がアレなせいでもあると思っているので、どこまで本人に資質の問題なのか、疑問なんですよね。

海外メディアの日本特派員についてはニューヨークタイムズのモトコ・リッチが典型。

旧優生保護法と母体保護法と社会党と強制断種についての説明

BBCの動画では旧優生保護法による強制断種について触れていました。

旧優生保護法は、戦後、日本社会党から法案提出され審議未了の後に、日本進歩党の議員を中心に超党派(谷口 弥三郎他三名)で法案提出・可決されたものです。

強制断種との関係で論じられることが多いですが、刑法の堕胎罪によって一般的に堕胎は刑罰の対象であったが、当時の社会事情は強姦など(満州引き上げ民の女性被害者も多数居た)によって妊娠する女性を広く救済する必要があり(違法性阻却で処理するのではなく)母体保護の観点からも超党派で立法された経緯などは改めて認識されるべきでしょう。その部分を引き継いだのが現在の母体保護法です。
母体保護法 [旧名称:優生保護法]は(昭和23年7月13日法律第156号)を引き継いでいる。

だから、社会党が伊是名氏など障害者を「抱える」ことには、特別な意味があるということ。もちろん他党も無関係ではない。

旧優生保護法4条(現在は削除)では強制断種について以下ありました。

第四条 医師は、診断の結果、別表に掲げる疾患に罹つていることを確認した場合において、その者に対し、その疾患の遺伝を防止するため優生手術を行うことが公益上必要であると認めるときは、前条の同意を得なくとも、都道府県優生保護委員会に優生手術を行うことの適否に関する審査を申請することができる。

「別表に掲げる疾患」はリンク先を見ていただきたいが

  • 遺伝性精神病
  • 遺伝性精神薄弱
  • 強度且つ悪質な遺伝性精神変質症
  • 強度且つ悪質な遺伝性病的性格
  • 強度且つ悪質な遺伝性身体疾患
  • 強度な遺伝性奇型
  • その他厚生大臣の指定するもの

これらが対象となっています。

要するに遺伝的な形質についてのものです。

BBCの動画ではルーパート・ウィングズフィールド・ヘイズ氏の口からも"disable people"=障害者が強制断種の対象になっていた、などと説明されていましたが、余りにも言葉遣いが乱暴ではないでしょうか?

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河野太郎「通りすがりに誹謗中傷はTwitterブロック、礼節を持って」:「河野さんにブロックされています」がトレンド入り

河野太郎Twitterブロック

https://abema.tv/video/episode/89-93_s10_p9912?utm_source=abematimes&utm_medium=abematv&utm_content=8673243&utm_campaign=abematimes_link_article_8673243_ap_free_episode_89-93_s10_p9912

 

実態とかけ離れた説明をする人間。

河野太郎「Twitterブロックするのは問題ない・一定の礼節を持って」

「#河野さんにブロックされています」がTwitterでトレンド入り 河野大臣「そういう機能を使うことに問題はない」「リアルのように一定の礼節を持って」 【ABEMA TIMES】

Twitter上でブロックする理由についての質問に対して、河野大臣は「実際に道などで通りすがりに見知らぬ人を罵倒するというようなことはやらないんだと思うが、SNS上ではそういうことがかなり頻繁に起きている。SNS上で誹謗中傷されて悩んでいる方、非常に多くいらっしゃる。オリンピックの期間中にもそんなことが話題になった」とコメント。

 さらに、「例えばTwitterは、そういうことがあった場合にブロックする機能があるわけだ」とした上で、「そういう機能を使うということに問題はないというふうに思っている。また、ブロックされてもツイートを見ることは普通にできるわけで、見たければご覧になればいいと思うし、Twitter上の会話を、普通のリアルのように一定の礼節を持ってやっていただければいいのではないか」とした。

自民党の河野太郎議員が「Twitterブロックするのは問題ない・一定の礼節を持って」と発言したことがABEMA TIMESで報じられています。

Twitterの利用方法に関する発言は、実は防衛大臣時代にもありました。

「ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」

防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見|令和元年9月13日(金)10:40~11:10

Q:大臣の今後のツイートのあり方ですが、あくまで災害支援に関する部分だけであって、例えば北朝鮮のミサイル関連、防衛政策ですとか、インテリジェンスに関わるものに関しては控える、分野毎に使い分ける、というお考えは大臣お持ちでしょうか。

A:基本的に、私のツイッターは私の暇つぶしでございまして、なるべくほんわかとしたコミュニティ、お蔭様でフォロワーが随分いてくれますが、何となくあいつのツイートを見ていると和むよね、というのがいいのかなと思っていますので、ギスギスしたことはやるつもりはありませんし、ブログ、メルマガも出していますので、政策的なことはブログやメルマガを見てもらう。ブログを更新すれば、ツイッターでブログの更新をしましたよというのは出しますが、140字で防衛政策を語れるかというのは、無理だと思いますので、そういうのはツイッターでやるつもりはありません。それはメルマガに登録をしていただくなり、ブログを見ていただくなりしていただいて、やりたいと思っておりますし、防衛機密の問題もありますので、そこはしっかり確認をとった上で情報発信をやっていきたいと思っています。

Q:大概の情報をより多くの人に見ていただかなくてはなりませんが、ツイッターでブロックをするという指摘をされることがありますが、その辺は今後、どのように対応されていくお考えでしょうか。

A:先ほども申し上げたように暇つぶしでやっている話ですし、ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたいと思っていますので、誹謗中傷する人には御遠慮いただきたいと思っております。そのやり方については変わりません。

Q:ブロックをするのは、誹謗中傷に対してやるということですか。

A:そうです。

河野太郎氏は防衛大臣時代の2019年9月16日の会見で「Twitterは個人の暇つぶし、ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」と語っています。

確かに、「Twitterを情報発信のツールとして使え」「国民からの陳情受付のような情報収集のために使え」などと強要することはできませんから、使い方は個人の勝手でしょう。

公人だから、政治家だからブロックするなという理論はおかしい

「公人だから、政治家だからブロックするな」とする人がいます。

私はこうは思わない。くだらない話はむしろ聞くなと思ってます。なぜなら…

  1. 河野大臣のアカウントは大臣就任前から個人アカウントとして運営、アカウントの運営は私費で行われている
  2. Twitterでしか手に入らない情報が存在しない
  3. ブロックされていようが、それは個人の権利制限ではない、ログアウト状態からでも閲覧可能

ただ、河野大臣はこうも言っています。

ブロックをするのは、誹謗中傷に対してやる

果たしてそれだけでしょうか?

明らかに誹謗中傷じゃないのにブロックされた例

河野太郎氏が「親父と選挙区が違うから二世議員じゃない」と言ったことに対し、中選挙区制だった時代(河野洋平氏が出馬)の選挙区内の小選挙区から立候補してのだから、その論法はマズいですよ、という指摘。

さらにはこのように現実の問題(刑事裁判)にすらなった話について危険性を助言したらブロック。

百歩譲って、リプライ欄のスパム的利用を目論むアカウントも居ますし、そういうものと混同されてしまった可能性はあります。

そのような場合にブロックするというのは珍しい事ではないです。

現千葉県知事の熊谷俊人氏が千葉市長の時代にはこういうツイートをしていました。

公的アカウントの発信力を、誤った情報・不確かな情報の流布に利用されることを避けるためのブロック。誹謗中傷以外の理由によるブロックが正当化される場面の一つとして挙げられるでしょう。しかもツイートを削除すればブロック解除するとも言っていますし。

しかし…

「道端ですれ違って」すらないエゴサでブロックされた例

河野大臣は「実際に道などで通りすがりに見知らぬ人を罵倒するというようなことはやらないんだと思うが…」と語っていますが…

「通りすがり」ですらない、エゴサーチをされてブロックされた例は多数に上ります。

直接のリプライやメンション、引用リツイートですらなく、ほとんど拡散されてもいないツイートが原因(タイミングからしてそうとしか思えない)でブロックされたと言うアカウントは多数存在します。

だから、河野太郎氏がたびたび「誹謗中傷をブロックしています」と言っているのは誤魔化しだし、さらに今回は「通りすがり…」と発言したことも、実態とかけ離れた内容を発言していることになります。

「そういう人物の発言って信用できるの?国会議員やらせていいの?大臣やらせていいの?」という、選挙民としての素朴な政治家評が出てくるわけです。

「河野さんにブロックされています」がトレンド入りするのも当然

ということで、Twitter上で「#河野さんにブロックされています」がトレンド入りするのも当然だろうと思われます。

正当な指摘に耳を塞ぐ事をしてる、実態とかけ離れた説明をしているから批判する。

ただそれだけのこと。

それから、たとえば河野氏の著書を読んだ人がその感想としてそこに書いてある政策について批判したらブロックされるのでしょうか?

そうは思いたくないですが、この状況だとそのおそれを抱くのは無理がないでしょう。

すると、自身の著作に現れている考え方・政策について知られる機会が失われているという見方もできると思います。

もちろん、河野氏がそういうツイートは見たくなく、「ほんわかとした癒しのコミュニティみたいにしたい」と言っている以上、それは重々承知の上なのかもしれませんが。

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