事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

防衛省と外務省:旭日旗にかんする説明文書

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防衛省と外務省が旭日旗についての説明文書を公開しました。

防衛省による旭日旗の説明ページ

防衛省・自衛隊:自衛隊の旗と海上自衛隊の満艦飾について|防衛省・自衛隊の『ここが知りたい!』
元URL(404):https://www.mod.go.jp/j/publication/net/shiritai/flag/index.html

https://www.mod.go.jp/j/publication/shiritai/flag/index.html

旭日旗の役割・種類、満艦飾をする場合について自衛隊の観点から説明しています。

外務省による旭日旗の説明文書

旭日旗 | 外務省

  1. 日本文化としての旭日旗
  2. 自衛隊の公式な旗としての海上自衛隊の自衛艦旗と陸上自衛隊の自衛隊旗(連隊旗)
  3. 世界で広く使用されている旭日のデザイン

これらの情報をコンパクトにまとめています。

旭日旗を使用している外国国家、地域、軍隊

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北マケドニア共和国国旗、アリゾナ州旗、ベネズエラ・ララ州旗、ベラルーシ空軍旗

これは初めて知りました。

サッカーチームのアトレティコマドリードも似たようなデザインのものがありますね。

英語版もあるが公式ツイッターでは配信せず

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これらは24日にUPされたものですが、防衛省・外務省ともに公式ツイッターアカウントやFacebookアカウントでは発信していません。

これでは意識的に検索をかけた者しか見ることがありません。

外務省の掲載ページを見れば分かりますが、単にPDFを置いているだけで、なぜこのような説明文書を掲載するに至ったのか?という背景の説明がまったくありません。

韓国のサッカー界隈が2011年に突然、難癖をつけてきたということを明確に発信しないのはなぜなんでしょうか?

以上

旧皇族の男系男子はどの宮家に何人いるのか:衛藤晟一首相補佐官、百地章、青山繁晴の人数の整合性

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旧皇族の男系男子の人数等について、近時、青山繁晴参議院議員衛藤晟一首相補佐官百地章教授らが公の場で言及しました。

ただ、口に出された人数にはズレがあるので、その理解を整理していきます。

百地章教授「全部で8名の未婚の男系男子」

百地章教授が5月7日収録、10日配信のチャンネル桜の番組において、平成24年時点の家系図を用いながら、最新の情報を口頭で説明していました。
(動画の20分あたり)

そこでは具体的な宮家名を挙げて全部で8名の未婚の男系男子の方がたがいらっしゃると説明しています。

衛藤晟一首相補佐官5つの宮家に「約9方」

5月21日のBSフジプライムニュースにおいて、衛藤晟一(えとうせいいち)首相補佐官が旧宮家の4家に若い男系男子がおり、いずれにしても男系男子は「約9方」存在すると言っていました。

これは百地章教授と異なりますが、久邇家の御一方が御高齢であり御子息がお生まれになっていないため、百地教授は1家1名を差し引いているためです。衛藤氏もだからこそ「約9方」という言い回しをしているのです。

「9方」であれば5家になります。

青山繁晴参議院議員「少なくとも7人」

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。

あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。

青山議員は4月1日のDHC虎ノ門ニュースに続いて5月22日の参議院決算委員会において「少なくとも」7名と説明しています。

百地教授の説明では10歳未満の方がいらっしゃるということで、青山議員の場合、特に年齢が低い方は除外して考えた数字だったものと思われます。

「現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです」とあるように、青山議員は「今すぐ議論を煮詰めるべき」という判断で質疑に臨んでいたようです。

ですから、青山議員が仮に上記の理由で人数を7名としたのであれば、そのような説明になったのは合理的であると言えます。

皇族方の年齢も、百地教授の説明と矛盾しません。

まとめ:旧皇族・旧宮家の男系男子の人数に矛盾は無い

ネット上では数字だけが出回っており、「だれだれが言った人数と合わない」という混乱が一部で起こっているようです。

しかし、発言を丁寧に追えば上記のように理解できます。

そうであれば、彼らの発言相互は矛盾せず、整合性があると気づくでしょう。

以上

青山繁晴議員が虎ノ門ニュースで旧皇族の男系男子の情報を言わなかったのは妥当なのか

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青山繁晴議員が虎ノ門ニュースで旧皇族の男系男子の情報(宮家名)を言わなかったのは妥当なのか?についての結論です。

  1. 国家機関の協力で得た情報を自身の後援会でのみ伝えるのはよいのか
  2. どの宮家かはプライバシーに関わるのでクローズドの場でも伝えるのは良いのか

この問題について考えていきます。

青山繁晴議員が虎ノ門ニュースで旧皇族の男系男子の情報を言わなかったのは妥当なのか

KAZUYA氏「青山繁晴議員は国政調査権で得た情報で講演会集客した発言は問題」について

こちらでも取り上げましたが、(国政調査権を行使したかどうかという法的な観点は抜きにして)国会議員の立場があることで国家機関の協力を得て入手した情報を、公開番組で敢えて言及せずに自身の有料・クローズドの講演会でのみ伝えるのは、価値判断としてどうなのか?という指摘があります。

ここでの「情報」とは

  1. 旧宮家の男系男子の人数
  2. どの宮家に居る方がたなのか
  3. 年齢等の付随する情報

というふうに分けられます。

青山議員は4月1日のDHC虎ノ門ニュースでは旧宮家の男系男子の人数を「悠仁殿下と同年配(未成年)が少なくとも5人」、さらに放送終了間際に「20代前半の方がたが2名」と言いました。

他方、「どの宮家に居るのかは独立講演会で話す」とも言っていました。

青山議員の質疑における発言

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。

あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。

政府機関の協力も得て調べました」という表現からは国政調査権の行使であるかは判別しませんが、先日の私の記事で書いたように国政調査権の行使という法的事実と仮に相違があったとしても問題はないと考えているので、この点は無視します。

旧宮家の男系男子には15歳以下が5名、20代前半が2名の少なくとも7人が居らっしゃる」旨の発言について考えます。

旧宮家の男系男子には15歳以下が5名、20代前半が2名の少なくとも7人

明言していませんでしたが、これは「未婚の男子」を指して言っていると思われます。

質疑では男系男子の人数しか言っていませんが、当然、どの宮家に未婚の男子が何名居るのか、彼らの年齢はいくつなのか、ということも把握し、それを独立講演会で話したはずです。

これは、少なくとも4月1日以前の従前のネットで公にされている情報源には無い情報であり、人数や年齢構成も従前の情報とは異なります。

年齢が違うのは単に元から存在して居ることが判明していた方がたが年を重ねたから、ということではなく、新たに把握された人が居るということです。

情報の更新があった

私の認識は、もともと以下のようなものでした。

KAZUYA氏「青山繁晴議員は国政調査権で得た情報で講演会集客した発言は問題」について

これは未確定ですが、仮に国政調査権で得た情報であるとして、それを公ではなくクローズドの有料講演会でのみ話す・集客に用いる、ということが直ちに問題であるとは思いません。

たとえば機密性の高い情報であれば即アウトですが、国会議員をやっていなければ知ることのなかった情報・国家機関の権力行使によって初めて知った情報というのは、何も国政調査権を行使して得た情報に限られません。

講演会ではなく、書籍にまとめて出版・販売した場合はどうでしょうか?

どの宮家に男系男子がどれだけいるのか?という情報を虎ノ門ニュースで話さなかったことの妥当性は、実際に独立講演会で聞いてみて初めて判断できるものだと思います。

平成17年時点で保阪正康氏が作成した系図から大幅に変化があったということであれば妥当性は高いと思いますし、変更がまったくないなら、既にネットでも見れる情報を虎ノ門ニュースでは言わなかったというのは解せない、ということになるでしょう。

商売に利用したから、と受け止めて非難する人も居ますが、それはそれとして私はそうは思っていません。発言の内容によって、行動の妥当性があるかが決まると考えていました。

上記の私が自分で設定した考慮要素に照らしてみると、青山議員の5月22日の質疑における発言には、従前の情報から更新された内容が含まれています。

よって、青山議員がDHC虎ノ門ユースで旧宮家の男系男子の情報を言わなかったということは妥当性があると思います。

次に、「クローズドの場であってもどの宮家に居るのか」ということは旧皇族のプライバシーにかかわるものであり、言うべきではなかったのでは?という観点が別個にあるかもしれません。

どの宮家に男系男子が居るかは議論の前提という信念

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

青山議員の考えは「皇位の安定的継承にかんする問題については、もはや具体的な議論をする段階であり、議論を加速させるためには特定の宮家名を挙げなければ話がかみ合わない、よって、プライバシーに配慮しつつも旧皇族のどの宮家に何歳の男系男子が何人居るのかということを把握するべきだ」というものでしょう。

国会質疑において、青山議員は旧宮家名は言ってません。それは一議員からの情報ではなく、今後、国会として議論するべきだと考えたのでしょう。

他方で自分のクローズドの講演会であれば許容範囲であると考えている節があります。

プライバシーの観点からも問題ない

プライバシー侵害として民事不法行為となる場合については「宴のあと事件」(東京地方裁判所 昭和36年(ワ)第1882号)において基準が示されており、公開された内容が以下の内容を伴うことを必要としています。

  1. 私生活上の事実または私生活上の事実らしく受け取られるおそれのある事柄
  2. 一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立った場合に公開を欲しない事柄
  3. 一般の人々に未だ知られていないことがらであること

誰の家に何歳の子供が何人居るのか、という情報は、それだけでは私生活上の事実ではありませんし、一般人からして公開を欲しない事柄であるかというと、そうではないでしょう。

したがって、プライバシー侵害としての違法の問題は発生しません。

素朴な価値判断の上でも、誰の家に何歳の子供が何人居るのか、という情報を語ることが直ちに悪いことだとは思いません。それすら語ることが許されないなら、およそ他人について語ることが許されなくなるでしょう。それはおかしいです。

実際、具体的な宮家名をオープンの場で言及している方は百地章教授など既にいらっしゃいます。

まとめ

旧皇族の情報はこれまで「隠されていた」と言ってよいほどでした。

特に酷いのが『「旧皇族」は皇籍離脱当時に皇族だった者を指し、その子孫は含まれないから若い旧皇族は存在しない』というものです。実際にこのような主張をする者は多数居ました。

これからは旧皇族の情報が表に出てくるでしょうが、反面としてプライバシーの保護の問題があります。

週刊誌が鼻を利かせて張り付く、という状況が長年続く可能性もありますから、この話が表に出た以上は、慎重ながらも迅速に議論を煮詰めなければいけないのではないでしょうか。

以上

水間政憲のブログでの青山繁晴パクリ認定が完全に的外れだった件

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5月22日に青山繁晴議員が旧皇族の男系男子について質疑を行ったことにより、従前、水間政憲氏が青山議員を自身の「パクリ」と主張していたことが完全に誤りであることが確定しました。

水間政憲のブログでの青山繁晴パクリ認定

経緯は以下で論じていますが改めて簡潔に書きます。

水間政憲が青山繁晴をパクリ非難:旧皇族の東久邇宮家の男系男子という事実について

DHC虎ノ門ニュースでの青山繁晴議員の発言

4月1日のDHC虎ノ門ニュースにおいて青山繁晴議員が以下発言しました。

  1. 悠仁親王殿下と同年配の男子の方が旧宮家に少なくとも5名居る
  2. 青山繁晴氏が独自に調査した
  3. 宮家の名前は虎ノ門ニュースでは言えないが、独立講演会では言うつもりである

この発言に対して水間政憲氏が「パクリ」であり「ビジネス保守」と言いました。

水間氏のブログでの指摘

水間氏の主張は以下でした。

  1. 平成31年3月20日に大塚耕平議員が東久邇家に旧皇族が居る事を質疑で話した
  2. それは水間氏が大塚耕平議員にレクチャーをしたから
  3. 旧皇族である東久邇宮家の男系男子については2017年3月17日に発行された水間氏の著作において書かれており、青山氏の言う5名と一致している
  4. この書籍発行前に東久邇宮家に男系男子がいらっしゃることについて詳しく言及した者はいないので初出は自分である
  5. よって、青山氏はパクった挙句、大塚耕平議員の国会質疑で公知のものとなったハズであるのに、それを自分の講演会で金儲けのために利用している

この主張は当時から無理がありました。

事実に著作権なし、独自取材の可能性が十分にある

系図は事実なので、それ自体に著作権はありません。

青山氏は2009年の時点で関西テレビスーパーニュースアンカーにおいて年齢も含めた旧皇族の男系男子の存在を発言していました。

また、平成17年以前の時点で複数の論者が旧皇族の系図を作成していましたし、竹田恒泰、西尾幹二らもどの宮家に何人の男系男子がいるのかということは把握していました。

「水間政憲が東久邇宮家の男系男子を発見したから青山繁晴はパクリ」?⇒保阪正康氏らが既に取材してました
水間政憲「天皇家と東久邇家を横並びにした家系図が存在していなかった」⇒平成10年に所功が書いてました

さらに、青山氏の5月22日の質疑によって、水間氏の主張が完全に誤りであるということが確定しました。

青山繁晴パクリ認定は完全に的外れだった

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

上記記事で青山氏の質疑の関連部分を書き起こしており、そこから抜粋します。

旧皇族・旧宮家の男系男子は15歳以下が5人、20代前半が2人

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。

あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。

「少なくとも7名」の男系男子が存在していることが政府機関の協力を得て調べた結果、把握できたということを明確に言っています。

水間氏はどう言っていたのか、どう著作に書いていたのか?

水間氏のブログ「東久邇宮家に悠仁親王のまた従兄弟が5名」

水間氏は東久邇宮家の信彦氏の息子一人、壬生伯爵に養子に出て行った秀彦氏の息子二人、眞彦氏の息子二人、を挙げて(名前の記載はなし)、「悠仁親王殿下のまた従兄弟」、「悠仁親王殿下の同年配」と言及していました。

しかし、少なくともそのうちの3名は現時点で45、39、38歳です。

どう考えても青山氏と同じ人物を指していません。

また、青山氏は従前から「少なくとも」5名と言っていたので、前の発言と齟齬があるわけではありません。

このように、水間氏の主張は完全に破綻していることが確定的に明らかになりました。

まとめ

青山氏は最新の情報を元に発言していたということが分かりました。

そのため過去の各所での発言と人数が異なっていても何もおかしな話ではありません。

水間氏の主張に悪乗りしていた人たちも、いいかげん気づくべきです。

以上 

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

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青山繁晴参議院議員が皇位継承問題について質疑した該当部分を書き起こしました。

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会において青山繁晴議員が質疑を行いました。

最初に、福島第一原発事故の危機レベルがチェルノブイリと同じレベル7に設定されているのが不当であるということや、放射性物質の最終処理について質疑されています。

そして、その次に安定的な皇位継承のための方策にかんする質疑が行われました。

参議院インターネット審議中継の動画では19分10秒からです。

青山繁晴議員の質疑

以下、書き起こしです。

*********************************** 

青山繁晴君 令和の新時代を国民みんなで明るく寿いでいるというとても良い時代が私たちの前にあります。同時に、実は皇位継承の安定の問題が目の前に迫り来てるという現実があります。

御譲位を実現しました特例法の附帯決議におきまして、皆様ご承知の通り、その安定への努力がうたわれておりまして、「女性宮家の創設等」という表現がありますが、「等」、など、という言葉は、一般社会よりも法においてはとても大切な一言であると理解しています。したがって、女性宮家の創設に安定のための対策が限られたわけではないということは言えると思います。

その上で、これまでの立場を超えて、つまり、これからいよいよ具体的に方策を政府におかれても或いは国会においても考えなければ、議論せねばなりませんから、これまでの立場を超えて、公正公平に考えなければならないのが、日本がかつて占領下に主権を失っていた時代に、GHQが強権によって、宮家のうち、つまり皇位継承のために作られた宮家のうち、実に11までを皇籍から外し、そのときいらした26人の男子の方がたから皇位継承となる資格を事実上奪ったという冷厳なる事実があります。

ちなみにこの26人というのは私の個人見解ではなくて、国会審議で答弁があったところでございます。

今の段階は、この国会の場でいたづらに私の個人的見解を申し上げる段階ではないと思います。それは慎みつつ申し上げれば、この、いわゆる臣籍降下、難しい言葉ですけれども、臣籍、つまり、ふつうの戸籍に下りて頂く、皇統譜から降りていただくということがなければ、当時の26人という男子の方がたを考えても、現在の皇位安定の課題は生じていなかったのではないかというのは、これも立場を超えて考えられるところであります。

しかも、GHQの措置というのはただ、占領下にあったというだけで行われています。敢えて言えば法的根拠がないと、これはちょっと私の個人的見解ですけれども思っていますから、したがって、よく宮家の方が宮家を離れられてから70数年過ぎているということがよく言われるんですけれども、巷間よく言われますが、これは話が逆で、占領が終わって実に67年たってるわけですから、占領下で行われたことについて私たちが独立国家として検討を加えるのは当たり前のことであろうと、個人的見解とはとても思えません。

したがって、宮家を強制的にお戻り頂くとかそんな話ではもちろん無くて、お戻り頂ける方がたにはお戻り頂ければということを少なくとも解決の選択肢の一つとして研究するのは、右も左もなく、冷静に考えればむしろ当然のことではないかと思います。

しかし一方で、先ほどの人口に膾炙してる70数年も過ぎたという話の中には、26人いらっしゃった男子の方は今はどうなんですか、というのは当然、国民であれば感心のある方であれば考えられるところではあります。

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。

あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。

これは先ほど令和の時代を寿ぐ明るい日々を私たちは実は過ごしていると申しましたけど、皇位継承が安定するということに繋がる、実は国民の明るい希望の話でもあると思うんですね。つきましては、まず政府としてはどのような確認をなさっているのかをお尋ねいたします。

◎宮内庁長官官房審議官(小山 永樹) お答え申し上げます。昭和22年に皇籍離脱をされた方々の御子孫の方がたにつきましては具体的には承知していないところであります。

◎青山繁晴君 政府参考人からこういう答弁があっても、微妙な情勢ですから、それは理解しなくはないんですけれども、しかしですね、先ほど申しました通り、このままですと議論の前提がないんですね。旧宮家の方がたの、たとえば未成年の方がたの御意思とか、それからたとえばご両親の方がたの御意思とか、丁寧にプライバシーなどを守りつつ、広く人権全般を守りつつ考えなければいけないのは、必ずそうしなければいけないことではありますけれども、しかし、皇位継承者になりうるような男子の方がたがいらっしゃるのかどうか何にもわからないまま旧宮家の方とご相談、仮に政府が今後非公式になさるとしても逆に失礼なことだと思います。

したがって、委員長、お願いがございまして、先ほど申しました十分なプライバシーの尊重などの徹底的な配慮をいたした上で、政府からこれに関連した資料をこの国会に、この委員会に出すことをお願いいたしたく存じます。

◎議長 この件につきましては後刻、理事会において協議をいたします。

◎青山繁晴君 是非期待いたしたいと思います。協議いただくことに感謝いたします。その上でですね、仮定の話になって恐縮なんですけれども、当然、私たち国会にいるもので考えなければいけないのは、もし仮に旧宮家から皇統譜に、皇籍に復帰頂く場合があるとしたら、どのような法的手続きが必要なのかということは、これも敢えていえば事前に国会として熟知していなければ、議論ができないと思います。

まず、どのような改正、特に皇室典範、最初に皇室典範の改正についてはどういうことを考えねばならないのか。お尋ねいたします。

◎野上官房副長官 委員ご指摘の旧宮家の皇籍復帰等を含めた様々な議論があることは承知をいたしておりますが、安定的な皇位の継承を維持することは国家の基本にかかわる極めて重要な問題でございまして、男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら慎重かつ丁寧に検討を行う必要があります。

また、女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等につきましては、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることができない重要な課題であると認識をしております。この課題への対応等については様々な考え方、意見があり、国民のコンセンサスを得るためには、これまた十分な分析検討と慎重な手続が必要でございます。

政府としましては、まずは天皇陛下の御即位に伴う一連の式典が国民の皆様の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くし、その上で衆参両院の委員会で可決された附帯決議の趣旨を尊重して踏まえまして対応してまいりたいと考えております。

◎青山繁晴君 今日はなかなか困難なお答えが多いんですけれど、それは今、副長官がおっしゃったように、別に与党だからそう申すのではなくて、実は令和の時代が始まっていますし、本当に幸いにもつつがなく進行しているわけですけれども、11月、少なくとも11月までの一連の行事が終わらないと御代替わりが本当に幸せに達成できたとはいいきれない状況ですから、危機管理の観点からしましても、今の段階ではそのようなお答えになるのはありえるとは思います。

ただし、先ほどの最終処分をどうするかと、大臣が残っていらっしゃるので、わざと言うわけではなくて、やっぱりこれは微妙且つ難しい問題ほど早く検討しなければいけないのは当然のことでありまして、そうすると、この国会の任務としても先ほどの最も難しい放射性廃棄物の最終処分の問題にしても、皇位継承の問題にしても、根っこは同じでありまして、資料が早めに国会に提出して頂いて、与野党の垣根なく、良き議論ができると思いますので、それを改めてお願い致したいと思います。

ちょっと早いですが、私はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

*********************************** 

書き起こし終わり。

青山議員の質疑と政府答弁についての感想

宮内庁からの政府参考人が、旧皇族の方がた(昭和22年に臣籍降下=皇籍離脱した皇族の方がた)の子孫については承知していない、という答弁をしたのは、これまで通りです。

私は、まったく知らないということは無いと思います。

これは、皇位の安定的な継承等について議論がなされてから公式に回答するということが方針としてあるのだと思います。

青山議員の質疑に対する答弁にも会った通り、今年の秋に天皇の御代替わりに関連した行事が行われるまでは議論をしない、という方針ですから、旧皇族の皇籍復帰の可能性を前提とした答弁は避けているものと思われます。

まとめ

  1. 皇室典範特例法の附帯決議における「女性宮家の創設等」という表現は、なにも女性宮家の創設に限らない
  2. 旧皇族には15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人いらっしゃる
  3. 旧皇族の皇位継承権者候補についての資料を国会提出することについて後日協議することとなった
  4. 政府としては時機的な問題と仮定的な話であるため回答が控えられている状況であると推察される 

以上

Google検索でニュース記事を除外・非表示にする方法はあるのか:「小室圭 宮内庁」を例に

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Google検索でニュース記事を除外・非表示にする方法はあるのでしょうか。

特定分野について深く知りたいと思って調べものをしていると、ニュース記事がトップ表示されるのですが、表面的な情報が書かれているだけ、ということが多々あります。

また、ホットなキーワードだと、それについて「いかがでしたかブログ」やまとめサイトなどばかりが引っかかり、目障りなことが多いです。

そういう状況を改善する方法について「小室圭 宮内庁」を例に調べた結果を書きます。

「小室圭」ワードのキラーコンテンツ化について

なんで「小室圭 宮内庁」を例にしようと思ったのかという理由です。

上記記事で指摘しましたが、現在「小室圭」というワードは検索界隈やワイドショーではキラーコンテンツと化しています。それは今後2年は続くでしょう。

簡単に言えば「NHK」や「AKB」と同程度か下手したらそれ以上検索されてます。

ニュース番組を見てても、テロップに後で放送する小室圭ニュースのタイトルを別のニュース時にも表示し続けて視聴者を引き付けていたりしてて、もう明らかに一つのエンタメのジャンルと化しています。

そんな状況なので、夥しい数のWEBメディア、ブログ、まとめサイトが記事を乱立させていますが、情報の大本は女性自身や女性セブン、その他週刊誌やワイドショーで取り上げられた識者の発言である上に、タイトル詐欺が横行しています。

Google検索で一定のページを除外・非表示にする方法

Googleの検索オプション等での絞り込みをかけないで、一定のページを検索結果から除外・非表示にする方法はいくつか存在しています。

ノイズレスサーチ:まとめサイト・2ch転載・キュレーションサイトを除外

ノイズレスサーチ

ノイズレスサーチは邪魔なサイトを除外してGoogle検索できる検索エンジンです。
NAVERまとめ・キュレーションサイト・知恵袋・まとめサイト・2ch転載・Amazon・楽天・価格コムなどの通販サイト・食べログ・クックパッド、Pinterest、その他多数のサイト(約5000個)を除外しています。

レシピ検索、医療検索、商品レビュー、仕事や論文の調べ物、観光地・グルメ検索で威力を発揮します。

これはかなり検索の精度が上がると思います。

ただし、新たに立ち上がったまとめサイトなどは除外登録される前まではふつうに検索に引っかかってくるという点は考慮が必要でしょう。

無数に乱立し続ける「いかがでしたかブログ」に効果を発揮するのかは未知数です。

知禅(元Nyafoo!):いかがでしたかブログは確実に除外

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知禅

まとめサイトや知恵袋が引っかからない検索サイト「Nyafoo!」登場 開発者自身にとって使える検索を目指した結果 - ねとらぼ

検索対象とするサイトについて伺ったところ、「結局一次情報を当たると、マスコミや大手ITメディアだったりする」という理由から、大手新聞社と大手IT関連メディアから「自分が参考にするメディアのみに限定」して選定しているとのこと。

要するに開発者である@nyafoo_japan 氏が選別したメディアのサイトのみが表示される検索エンジンであるということです。

注意すべきは、政府や大学、企業などの一次情報が置いてあるサイトも表示されないということ。「いかがでしたかブログ」は確実に除外できますが、分野によってはそれ以上により信頼性の高いページも表示されなくなるというデメリットもあります。

用途としては、ゴシップ関係を追うのに向いているんじゃないでしょうか?

ブラウザ拡張機能「ゴシップサイトブロッカー」で「小室圭 宮内庁」

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Gossip Site Blocker - Chrome Web Store

ゴシップサイトブロッカー」というChromeの拡張機能があります。

導入後は以下のような見え方になります。

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このページをブロックする

という文字が現れるので、そこからブロックすることもできます。

上記の通り、Youtube動画ページもブロックできます。

特定ワードで集中的にページを乱立させているところは、他の話題でも同様に不誠実な構成であることが多いので、この機能を使えばいいのではないでしょうか。

さらに、拡張機能のアイコンを右クリックして「オプション」を開くと、指定したワードを含む含むサイトをブロックする設定が可能です。

「いかがでしたか」を指定すれば、まさにこの記事が非表示になる、ということになりますが、まぁいいでしょう(笑)

Google検索の機能でニュース記事を除外・非表示にする方法は無い

残念ながら、Google検索の機能でニュース記事を除外するという方法はありません

サポートページでも「無視していただくほかないです」と言う回答です。

個人的には、「ニュース」というタブがあるのだから、そうではないそれ以外の検索結果を表示する機能があっても良いのではないか、と思いますが、おそらく「ニュース」タブで結果表示するところは何らかの負担を負うことでその地位を得ていると思われ、難しいのかなと思います。

知禅(元Nyafoo!)であれば、逆にメディアのページを除外した検索結果を返す検索エンジンを作れるのでは?と思うのですが……誰か作ってくれませんかね?

と、他力本願のままニュース記事を無視してページをめくる日々が続きそうです。

以上